[詩文集]今日は二人で歩きましょう――亡き妻に手のひらの幸せの言葉を贈る
(著) 川上智生
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—果てしなき感謝の思いは、湧き出る膨大な言葉と共に—
妻に誘われて再開したハイキング、妻の憧れを実現するための箱根旅行、そして妻の最期――。家事以外にこれといった趣味を持たず、家族を大切にして生きた彼女への湧き出る思いを、これまで綴り続けた詩や旅行記、エッセイ、俳句からまとめ、いま旅立っていった妻に贈る。ありし日の家族の肖像が静かな感動を呼ぶ作品集。
[目次]
はじめに 手のひらの幸せ
第一章 今日は二人で歩きましょう
今日は二人で歩きましょう
今日は紅葉のハイキング
「秋色の道」……名鉄資料館と明智城址
第二章 五〇過ぎてからの旧婚旅行
その一 箱根道中記
その二 喫煙コーナーに感激
その三 名鉄日間賀島のふぐづくし体験記
第三章 投書の中の妻
第四章 日記「ホッ」
第五章 美智子を悼む
十六日間の入院生活
突然に終わった時間
あなたがなくなって
こちらの世界から
あなたに見守られて
母の島
誕生日
ロンサムジョージ
おわりに 俳句抄
年賀状の中の一家
改訂にあたって
追記 短歌
著者略歴
[出版社からのコメント]
心の傷みは時とともに消えることはなく、自らの人生の一部となってあり続けるのでしょう。そんな心の在りようから生まれた文学は、優しさや哀しみ、安らぎや楽しさなどの複雑な陰影をともなって、読むものの心に静かな余韻を響かせます。本書に収められた作品の繊細なグラデーションを、静かな時のなかでじっくりと味わっていただければ嬉しく思います。
[著者略歴]
川上 智生(かわかみ・ともお)元教員
一九九六年 名古屋短詩型文学祭「今日は二人で歩きましょう」名古屋市長賞
二〇〇五年 名古屋市民文芸祭「喫煙コーナーに感激」市会議長賞
二〇〇六年 妻を亡くす
二〇〇九年 名古屋市民文芸祭「ぼくは白い風」市文化振興事業団賞
二〇一一年 名古屋市民文芸祭「一週間のメニュー」市会議長賞
二〇一二年 長男を亡くす
二〇一三年 退職
二〇一三年 名古屋市民文芸祭「ボランティアの心づかい」市教育委員会賞
二〇一四年 名古屋市民文芸祭「ボッチャ」市文化振興事業団賞
二〇一六年 名古屋市民文芸祭「家族の思い出を語ります」市会議長賞
二〇一九年 名古屋市民文芸祭「すり減っていく」市文化振興事業団賞
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