[写真集]その健やかなる美が伝統を生む:「弥治郎系」工人の技と伝統こけしのある風景
(著) 村上勇一郎
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―工人の技と伝統こけしの魅力を写す―
江戸時代末期に東北各地の温泉場に近い木地集落で作られたことに始まる「伝統こけし」は、長い年月をかけてそれぞれの地区ごとに特徴ある様式を確立してきました。現在では11系統に分類されるそれらの中から、本書では、宮城県南部の「弥治郎地区」を中心に発展してきた「弥治郎系こけし」を取り上げ、6年間通い続け撮影した製作作業の風景と工人の手業を、できる限り工人の手元に焦点を当て、職人さんの「手作り」の魅力が伝わる写真集としてまとめました。またコロナ禍で移動が制限されている中で、愛好家の方々には少しでも現地に足を運んだ気分を味わっていただけるようにとの思いも込めています。こけし作りの一つ一つの工程で、工人さんが魂を込めて作り上げてゆく様子や、ノミの刃先から飛び散る木くず、丹念に描かれてく模様など、「伝統こけし」と工人の技の魅力をぜひお楽しみください。
[出版社からのコメント]
民芸品として古くから親しまれてきたこけしは、似たような様式を持ちながらも、形や柄、表情などが異なる奥の深い世界です。伝統を受け継ぐ工人たちのダイナミックで繊細な作業の魅力を、本書を通じて多くの方に楽しんでいただければ嬉しく思います。
【著者紹介】
村上勇一郎(むらかみ・ゆういちろう)
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