“鶴のお父さん”とタンチョウたちの奇跡:岡山の空を翔べ
(著) 井口萬喜男
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ー「コォーコォー、父さんまだ飛ぼうよ」ー
日本を代表する庭園のひとつ、岡山後楽園では江戸時代の造園以降、鶴の一種であるタンチョウの飼育が行われていた。しかし太平洋戦争の影響から、戦後この場所でタンチョウの姿を見かけることはなくなってしまっていた。そんな中、庭園のシンボルであるタンチョウを再び後楽園に復活させるべく、愛情と熱意を胸に日夜奮闘した者たちがいた。
本書は、ある思いがけないきっかけから、国の特別天然記念物でもあるタンチョウの飼育という一大任務を引き受けることになった著者が綴る命と夢の奇跡。ある日タンチョウの子を襲った原因不明の病気。後楽園で初の挑戦となった人工フ化。そして愛するタンチョウたちとの出会いと別れ…。“鶴のお父さん”とも呼ばれる著者が、20年近くにも及ぶタンチョウとの日々を豊富な写真とともに振り返る。
[目次]
『翔べ タンチョウたち』の出版に寄せて
『翔べ タンチョウたち』発刊に当たって
プロローグ タンチョウ 吉備路に舞う
岡山のタンチョウ
ラック物語
キビ悲運の生涯
再婚しないカック
別れゆく仲間たち
新天地へ
アンチャンとチビ
これからのタンチョウ
あとがき
著者略歴
[担当からのコメント]
後に“鶴のお父さん”と呼ばれるほどタンチョウの生態に精通した著者ですが、もともとは庭園の植物管理を専門としており、鳥獣類の飼育はまったくの未経験だったといいます。そういった意味で、タンチョウの生態や人間とのかかわりが知れる本書ではありますが、日々試行錯誤しながらタンチョウとの絆を深めていった著者の歩みにも注目してお読みいただければ嬉しいです。
[著者プロフィール]
井口 萬喜男(いのくち まきお)
1940(昭和15)年 総社市生まれ。
1963(昭和38)年岡山県職員となり、1976(昭和51)年より岡山県後楽園に勤務。
1978(昭和53)年からタンチョウの人工フ化、飼育に取り組む。
現在は岡山県自然保護センターに勤務し、傷病鳥獣保護、タンチョウの飼育管理に当たる。
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