魚と水(電子書籍版): スウェーデンボルグ神道家 勝又正三の軌跡
(著) 瀬上正仁
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―本書の著者・勝又正三も依拠していた「日本・ユダヤ同祖論」では、分裂後の北イスラエル王国に属していた十部族が起源と考えられています。では、その北イスラエル王国を滅ぼした王国はどこでしょう。
1. ユダ王国 2.アッシリア王国 3.オスマン帝国
正解は、本書「はじめに」をご覧ください。
スウェーデンボルグ神道家・勝又正三。彼は自身が主宰する「魚と水の会」で、「貴重な体験の数々を、・・・A4版で四〜六ページほどのパンフレットに書き留められ、毎月の集会で会員の方たちに手渡し」た(編者・序より)。3歳の勝又に顕現した「光る玉」、良心と本能の狭間で懊悩し自殺未遂をした中学3年、山椒魚を生きたまま飲み込んだ修行時代。勝又の弟子である編者によって読みやすく編集された一冊。時にコミカルに、時に神妙な語り口で、日本人の心に眠る宗教意識を静かに呼び起こす。
[目次]
著者・序
編者・序
第一章 求神録
人間の本能は神を求める
光る玉
天理教会の大祭日
聖書との出会い
スウェーデンボルグとサンダー・シング
光の柱
自殺未遂
最初の幻
わが師、わが友
二つの異象
発心、そして挫折
謎の樵(きこり)、そして新たなる旅立ち
第二章 「いのち」を求めて(筑波山修験道入門)
筑波山へ
新義真言宗 千日道場
しどきのゴマ和(あ)え
入山届~最初の入門試験
(付)「雷神」の意義
蝦蟇(がま)の岩屋~この命、何ものぞ
第二の入門試験
筑波の蝦蟇と滝夜叉姫
天地創造の第三日
天使の守護
天狗さんと味噌
筑波仙人
弘法大師直筆の秘巻と禅問答
問答に勝って
第三の入門試験終わる
死の決定(けっじょう)
勘当息子
二銭銅貨~我、いのちを見たり
愛の芸術
人はパンのみにて生きるにあらず
水瓶宮時代の黙示
第三章 道に在りて、悟りに非ず(筑波山麓修行日記)
序
一、杖と袋と聖書
二、筑波仙人の死
三、水風呂
四、木賃宿の思い出
五、嵐の夜の奇跡
六、ふとまにのまにまに
七、愛は死線を越えて
八、道に在りて、悟りに非ず
第四章 日本の国を導き給う神(中部千島派遣、勲部隊の奇跡)
大東亜戦争
二度目の召集と「日蓮丸」の悲劇
釧路から中部千島へ
勲部隊と佐野虎太師団長
戦争の行方
神と語る
大亀と白竜
(付)現代文明への警告
終戦の預言
転進作戦
暗殺計画
嵐のオホーツク海へ
稚内北門(ほくもん)神社に籠もる
ソ連参戦の預言
神響とどろく
八月一五日 終戦
神道に隠れたる真神
解 題
勝又正三師の戦争体験
勝又正三師の後半生
勝又正三師とスウェーデンボルグ神学
勝又正三師の「日本・ユダヤ同祖論」
スウェーデンボルグのユダヤ・キリスト教史観
スウェーデンボルグの「古代教会」の教説と日本の神道
勝又正三師のいわゆる霊的能力について
日本の宗教史におけるスウェーデンボルグ神学の伏流
おわりに
電子書籍版 あとがき(編者)
《付記》勝又師の霊界説話「花の地獄」(電子書籍版初出)
花の迷路
紙の花
天 主 祝 詞(あまつのりと)
朝夕(あさゆう)の御祈祷(いのり)(主の祈り)
[出版社からのコメント]
本書は宗教家の本ですが、非常に面白いエッセイのように読むことができます。宗教は無縁だと考える人にとっては共感できない部分もあるかもしれませんが、著者の素直な語り口は、どこか郷愁を呼び起こします。ぜひとも、警戒心を解いて本書に向き合って見てください。
【著者紹介】
瀬上正仁(せのうえ・まさひと)
昭和29年に宮城県塩釜市で生まれ、仙台市で育つ。
昭和55年に山形大学医学部を卒業後は、仙台市内で整形外科の診療に従事、専門の脊椎外科手術例多数。
平成25年に仙台市内に「瀬上整形外科医院」を開業、現在に至る。
日本整形外科学会の脊椎外科認定医。
高校時代から神道家の勝又正三師に師事し、師亡き後は師の「魚と水の会」を継承。医業の傍ら、神道を主体とした東洋思想とスウェーデンボルグ神学との関連について研究を重ねている。
日本スウェーデンボルグ協会(JSA)創設当時の運営委員。
〈著書〉
『知られざるいのちの思想家 新井奥邃を読みとく』(分担執筆、春風社、2000年)
『明治のスウェーデンボルグ─奥邃・有礼・正造をつなぐもの』(春風社、2001年)
『魚と水─ある天才宗教家 霊的体験の記録』(編著、著者は勝又正三師、春風社、2001年)
『仏教霊界通信─賢治とスウェーデンボルグの夢』(春風社、2003年、初版)
『スウェーデンボルグを読み解く』(分担執筆、春風社、2007年)
『宮沢賢治とスウェーデンボルグ─日本仏教の未来を見つめて』(22世紀アート、2018年、電子書籍)
『スウェーデンボルグと明治の思想人』(22世紀アート、2019年、電子書籍)
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