風の静心(しずごころ)ーーおかえり、季節のなかへ:川尻育弘詩集
(著) 川尻育弘
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―心のどこかにおいておきたい風景―
遠く道のむこうは、ゆらゆらと陽炎
見上げれば青い空、山の上には夏の雲
暑い陽射しを避け、祠へと続く道
違う世界へ迷い込んだ
そんな夏の昼下がり
(「夢の続き」より)
忙しない日常をはなれて、ほんのひととき自然に還る、あのころに還る。そこにあるのは忘れかけた大切なこと、そして何気ない小さな幸せーー四季折々に出会う自然の風景、そしてそこに生きる命と人の営みを豊かな詩情で描いた心安らぐ写真詩集。
[目次]
はじめに
風の通り道
風の通り道
四つの季節と花の木と
緑化センター讃歌
雑木林
変わらない心で
月山富田城跡
早春の四国路
三光鳥
夢の続き
不如帰(ほととぎす)
約束の木
ギンリョウソウ
セイヨウヤマナラシ
夏景色(柳井)
美保の関
あるがまま、成るがまま
春盛りの雨
蜂色々
五月の山路にて
早春
あるがまま、成るがまま
春の野
二本の木
富貴草
ウソ
ヒヨドリ
ミツバチ
ミヤマカタバミ
アシベニカギバ
オナガグモ
オトシブミ
ツユムシ
カケス
好奇心
花の名前、虫の名前
一生懸命
ブナの森の夜明け
アリグモ
キタテハ
カワラヒワ
六月とキビタキ
一本の枯れ枝
スズメ
クロコノマチョウ
コゲラ
年輪
雨の日
雨降り
雨の休日
水路の中で
メジロの眼
自然の大きさ
四つの季節の中で
仲間と居るということ
女神様
初めての道
今日という日
宍道湖の夕陽
思い草
心の何処かに
置いておきたい風景
シメ
静寂
キブシの花
どんぐり
テンナンショウ
早春
イヌフグリ
十月桜、冬桜
個性
キジ
コサメビタキ
オオルリ
春から夏へ
ヤツデの初夏
ヘビ
クマバチ
花一株
日傘出る
ヒグラシ
笹の色
夏
陽射し
水音
つぐみ
三頭の犬達
おわりに―感謝の気持ちを込めて
[担当からのコメント]
森の中へと続く一本の道が目の前にあったら、その道を辿ってみたいと思いませんか? 可愛らしい花や鳥、ひっそりと佇む大きな樹、本書の中にある風景はあなたをそんな一本の道へと誘ってくれます。本書と共にやさしい時間をどうぞごゆっくりお楽しみください。
[著者略歴]
川尻育弘(かわじりやすひろ)
1954年4月 山口県田布施町に生まれる
1973年3月 (株)ヒロテック入社。広島県へ移転
2014年4月 (株)ヒロテックで定年を迎える(予定)
(財)日本野鳥の会、(財)目本自然保護協会会員
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