陸奥宗光の明治維新
(著) 森下和彦
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―大志を抱くわしは、伊達より大きな名の「陸奥」と名乗ろう―
第二次伊藤内閣が発足した際、外務大臣として、徳川幕府が諸外国と結んだ不平等条約の改正に貢献するなど、外交官・政治家として活躍した陸奥宗光。機略に富み、頭の回転が早い(=頭が切れる)ことから「カミソリ大臣」との異名も持つ彼は、どのような生涯を歩んだのか。ーー紀州藩士だった父の失脚とそれに伴う幼少期の苦難。その後の人生に大きな影響を及ぼした幕末の坂本龍馬との出会い、維新政府での伊藤博文との付き合い。そして目まぐるしく変革を遂げる政府内での日々と、その活躍を支えた妻・亮子の存在…。生来の反骨精神を胸に、明治という新時代を駆け抜けた英雄、陸奥宗光の人生に迫った歴史小説。
[目次]
序章
●第Ⅰ章 伊達家と紀州藩
●第Ⅱ章 宗光の誕生と父宗広の出世
●第Ⅲ章 父が失脚し一家流転
●第Ⅳ章 宗光が江戸に出る
●第Ⅴ章 一家の赦免と脱藩
●第Ⅵ章 坂本龍馬との出会い
●第Ⅶ章 新政府の一員になる
●第Ⅷ章 伊藤博文との付き合い深まる
●第Ⅸ章 罪を得て収監される
●第Ⅹ章 不平等条約の改正に取り組む
終章
●主な参考文献
●著者略歴
[担当からのコメント]
「カミソリ大臣」こと陸奥宗光の生涯に迫った本作ですが、その頃日本ではどんなことが起きていたのか、ということも適宜わかるようになっているため、宗光のことをまだ詳しく知らないという方でも、日本史という大きな枠組みの中でその活躍を知ることができます。持病に苦しみながらも国家のために懸命に働いた彼の生涯を、ぜひ本作を通してじっくりと辿ってみてください。
[著者略歴]
森下 和彦(もりした かずひこ)
一九四一年(昭和十六年)和歌山県海南市生まれ、紀美野町で育つ 大阪府松原市在住
著書に
〇POD版は『きのくに・神野の里』(歴史の情景の中の日本と、山村の生活)
デジタル版は『故郷(ふるさと)きのくに神野の里』(歴史の情景の中の日本と、山村の生活)
〇小説 高野騒動(高野山寺領の強訴)
〇雑賀孫一と信長(戦国歴史小説)
(いずれもデジタル版とPOD版がある)
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