過剰富裕化と過剰労働時間

(著) 戸塚茂雄

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作品詳細

[商品について]

――環境破壊の現状をビジュアルで訴える『不都合な真実』の著者で、ノーベル平和賞を受賞した人物は誰でしょう。

1.アル・ゴア、2.ムハマド・ユヌス、3.ワンガリ・マータイ

正解は本書「第3章 過剰富裕化論ー政策・ヴィジョン・文献ー Ⅱ 文献」をご覧ください。

馬場宏二が提唱した過剰富裕化の視点は、経済学において重要な問題を含んでいるにもかかわらず未だ十分な議論がなされているとはいえない――本書は、そうした問題意識のもとで過剰労働時間、過剰労働と関連付けながら、日本の資本主義が抱える問題点を浮き彫りにする。経済成長至上主義の呪縛から抜けられない日本の資本主義に新たな視点をもたらす論考集。



[目次]

はしがき

第2版はしがき

電子書籍版はしがき

初出一覧

第Ⅰ編 過剰富裕化論

第1章 過剰富裕化論とその周辺



Ⅰ類似の理論―富・豊かさ論他

Ⅱ過剰富裕化論

Ⅲ過剰富裕化論をめぐる議論

Ⅳ人類滅亡論

Ⅴ反経済成長論

結びに代えて

付論

第2章 素描・過剰富裕化の中の貧困



Ⅰ貧困

Ⅱ 過剰富裕化に伴う貧困

第3章 過剰富裕化論-政策・ヴィジョン・文献-

はじめに

Ⅰ 政策・ヴィジョン

Ⅱ 文献

終わりに

第4章 素描・過剰富裕化論と環境倫理学



Ⅰ環境倫理学の現状認識

Ⅱ環境倫理学の視点

終わりに

【参考・引用文献】

第5章 過剰富裕化論の学説史的考察―形成、展開、意義



Ⅰ形成

Ⅱ展開

Ⅲ晩年の展開―到達点

Ⅳ意義

結びに代えて

第Ⅱ編 過剰労働時間問題

第6章 会社主義と過長労働時間



Ⅰ会社主義

Ⅱ会社主義と過長労働時間

結論

第7章 1800労働時間ヴィジョンの顛末



Ⅰ 1800労働時間ヴィジョン

Ⅱ 1800労働時間―ヴィジョンからイルージョンへ

Ⅲ 現実からの反証

結論

第8章 逆流する労働時間



Ⅰ逆流する労働時間

Ⅱ 労働時間逆流を推進する法・政策・ヴィジョン

終わりに― 過去への回帰?

【参考文献】

第9章 過剰富裕化と過剰労働時間



Ⅰ過剰富裕化前史

Ⅱ過剰富裕化の現在

終わりに-何処へ

第10章 過剰富裕化と過剰労働時間 再論

はじめに

Ⅰ過剰富裕化

Ⅱ過剰労働時間

終わりに

著者略歴



[担当からのコメント]

本書のテーマの1つである過剰富裕化論では、経済成長至上主義を脱し、生活水準の切り下げが喫緊の課題としています。日本における脱成長論の潮流を辿る上で、本書は多くのヒントを与えてくれる内容となっています。ぜひご一読ください。



[著者略歴]

戸塚茂雄(とつかしげお)



青森大学経営学部経営学科教授、経営学部長(2期)を経て、現在 同大学名誉教授(専攻 理論経済学,現代資本主義論)



著書

『社会科学としての経済学講義』開成出版,2002年,第2版 2003年,第3版 2005年

『社会統計学研究序説』青森大学附属産業研究所,2004年

『過剰富裕化と過剰労働時間』開成出版, 2007年,第2版 2009年



主要論文 

「宇野原理論における物神性」(『経済評論』1978年3月号)

「メンゲスの国際統計論」(『統計学』第52号)

「富・豊かさと経済学‐最近の論調にふれて‐」(『渡辺利雄教授還暦記念論集』渡辺利雄教授還暦記念論集編集委員会、1990年4月)

「クニース『現在の統計学』について」(『専修経済学論集』第31巻第3号)

「労働時間短縮問題再考」(青森大学『研究紀要』第24巻第2号)

「過剰富裕化論と統計指標」(青森大学『研究紀要』第26巻第3号) 

「素描・ポスト91年の経済学-宇野経済学と現代」(『会報』第24巻第4号、青森大学・青森短期大学学術研究会)

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