超訳 報徳記

(著) 木村壮次

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作品詳細

[商品について]
―日本の未来は二宮尊徳の中にある―
浅間山噴火や天候異変による凶作、飢饉が頻発した江戸末期に、仕法によって財政の改革を行い藩や地域の復興に尽力した二宮尊徳は、その生涯のなかで指導者の果たすべき役割や自立し助け合う生き方など多くの教えを残しました。時代を超えて現代でも輝くその教えに惹かれた人たちのなかには、渋澤栄一や松下幸之助、稲盛和夫といった偉大な経営者たちも含まれています。本書は、さまざまな困難に直面する現在の日本人がこれからの時代を生き抜く一助とすべく、尊徳の業績と教えを記した『報徳記』を読みやすい形でご紹介するものです。指導者・経営者の方々はもちろん、志をもって生きたい全ての日本人にお薦めする一書です。

[目次]
はじめに
報徳記例言
巻の一
一.艱難辛苦の少年時代
二.小田原藩の家老服部家の再建
三.藩主から桜町領の復興を命じられる
四.桜町陣屋において復興事業に着手
五.桜町仕法の初期
六.桜町仕法の難関
七.成田山に祈願する
巻の二
一.開墾人夫を賞する
二.横田村の名主円蔵を諭す
三.物井村の岸右衛門を導く
四.天保大飢饉に備える
五.三ヵ村、十余年で復興する
六.無法な農夫を改心させる
七.辻・門井二村の名主を諭す
八.青木村の衰廃を興す
九.青木村の貧民を諭す
巻の三
一.烏山の円応和尚、尊徳に教えを請う
二.烏山家老菅谷、藩士を桜町に遣わす
三.分度こそ復興の本
四.円応、尊徳に鮎を贈る
五.尊徳、円応の死を嘆く
六.烏山仕法の中止と菅谷の追放
巻の四
一.大磯の孫右衛門を諭す
二.中村玄順、尊徳に教えを受ける
三.細川家、尊徳に復興を依頼
巻の五
一.細川家の分度を定める
二.細川領を復興し、負債を償う
三.細川公の大坂勤務とその道の説示
四.小田原の忠真公、尊徳に飢民の救済を命ずる
五.小田原公の逝去と遣言
六.小田原領の飢民の救済にはげむ
七.分度なくして復興なし
八.尊徳の桜町への引揚げと小田原領民の仕法懇請
九.三幣又左衛門、尊徳の教えに従わず罷免される
十.小田原の仕法、破棄される
巻の六
一.下館藩主、尊徳に復興の良法を依頼
二.下館藩困窮の原因を論ずる
三.下館藩家老上牧を諭す
四.下館藩の分度を定める
五.下館領内に復興安民の仕法を実施
六.相馬中村藩の盛衰の概略
七.相馬の使者一条、君命を奉じて桜町に至る
八.草野正辰、尊徳に政治の要を問う
九.草野、尊徳の仕法を聞き領民を救済
巻の七
一.池田胤直、尊徳に治国の道を問う
二.相馬家の分度を確立する
三.成田・坪田両村に良法を開始する
四.相馬領郡村の嘆願に応じ良法を拡張する
五.相馬領の村々再復して美風みなぎる
六.相馬公自ら領民に勤農の道を諭す
七.相馬充胤、日光神領の復輿に資金を献納
八.幕府の命を受けて印旛沼の掘割見分に行く
九.仕法は普遍の法則
巻の八
一.真岡代官山内総左衛門の配下となる
二.下野国石那田村の堰を築造
三.日光神領を廻村し、復興事業に着手
四.日光仕法、進展する
二宮尊徳関係年表
おわりに
主な参考文献
著者略歴

[担当からのコメント]
真面目、勤勉といった言葉が褒め言葉ではなくなりつつある日本ですが、競争社会から共生社会への転換が求められているいま、尊徳の教えは何よりの金言となるのではないかと思います。ぜひご一読ください。

[著者略歴]
木村 壮次
経済コラムニスト(月刊『物価資料』)など。
東京都立大学卒業経済企画庁に入庁し、『経済白書』の作成や都道府県に対し地域経済計算の推計を指導するなどに従事。出向先の農林省で、『農業白書』の作成、防衛庁防衛研究所で〝経済〟を幹部生に対し、教育・指導するなどに従事。退職後、東洋学園大学現代経営学部教授 趣味は〝気〟の探求
著書『日本には尊徳がいた』22世紀アート、『甦る『言志四録』川上先生訳で読む』22世紀アート、共著は『日本経済読本』日本経済新聞社、『新聞記事の読み方』ぎょうせいなど。

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