警察署長の備忘録
(著) 松野郷俊弘
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――北海道にある川で一番の長流は次のどれでしょうか。
1.十勝川、2.釧路川、3.石狩川
正解は、本書「逃亡の軌跡」をご覧ください。
警察の使命とは厳しく犯罪と対決し市民の生活の安全と社会の法秩序を維持していくこと、犯罪捜査は刑事手続きのルールに従い人権尊重の基盤に立って真実を追求していくこと。39年間、警察官として真実究明のため捜査の労を惜しむことなくあらゆる犯罪事件・事故事件に対峙し足跡として残した「備忘録」という名のノート。備忘録には窃盗、自殺、覚せい剤、大麻、ひき逃げ、保険金詐欺、詐欺商法、逃亡、酩酊犯罪、警察犬、幽霊騒動、売春、クレジットカード犯罪など身近で起こった数々の事件の事実が時代の変化とともに書き記されている。事件を通して垣間見えた犯罪に走った人々の人生や心の翳りへの同情、反社会的な行為への怒り、滑稽な場面など著者が感じた事件の背景にある事実に迫った読物である。
[目次]
刑務所志願
僧侶の自殺
覚せい剤犯罪捜査余話
臭いの捜査
幽霊三話
逃亡の軌跡
栗色の毛髪
累加競合の過失犯罪
野生大麻草
犯意の証明
筆跡鑑定
偽装交通事故
新判例
レールの重さ
羆撃ち名人の死
詐欺商法
子もちワカサギ
ある詐欺師の話
虚偽診断書
酩酊犯罪
泥棒日記
フラッシュ・バック
二つの顔の女性たち
クレジットカード犯罪
暗証番号解読
凶行心理
先住民族の墓
あとがき
著者略歴
[出版社からのコメント]
本書は日常で起こりうるあらゆる事件を通して、警察官が犯罪事件や事故事件をどのように捜査し、捜査を通じてどのように感じているのか、事件ごとに一般市民にも分かりやすくまとめられている一冊だと思います。本書を通して、各事件の背景・当該人物の複雑な心境・警察と犯人との闘い・立証までの経緯・捜査の緻密さ・犯人の心情など、時代の流れによって大きく変わった犯罪の事実や関わる人々の想いを多くの人に感じていただければ嬉しく思います。
【著者プロフィール】
松野郷 俊弘(まつのごう・としひろ)
1933年 北海道上富良野町生まれ。
著書
詩集(1957年)
『蒼い魚』私家版 詩集(1983年)
『風』情緒刊行会 木版画文集(1990年)
『朔北の建物浪漫』情緒刊行会 がある。
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