認知症になる前に読む本ーー予防から診断・治療・対処法まで、自分と家族のために知っておきたいこと

(著) 灰田宗孝

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作品詳細

[商品について]

―認知症のこと、どこまで知っていますか?―

空前の高齢化社会を迎えている現代の日本において、認知症はもはや珍しい病気ではなくなりました。それはつまり、私たちの誰もが、人生のなかで少なからず認知症と向き合わなければならなくなっているということを意味します。そんな認知症への不安を軽減し、いざというときにより正しく認知症とつきあうことができるように、本書ではそのメカニズムから対処法、予防と治療、そして支援制度まで分かりやすく解説していきます。いま認知症に向き合っている方も、これから向き合うかもしれない方にもお薦めの一書。



[目次]

はじめに

用語について

1章 認知症について

認知症とは何か?

認知症の定義

認知症と記憶障害

認知症と認知障害

認知症と「ぼけ」

老化

生理的老化

脳の神経細胞の減少

生理的老化と認知症

妄想

日常生活に支障のある記憶障害

「置き忘れ」について

2章 記憶とは何か?

記憶の定義

記憶の再生

自発(自然)再生

手がかり再生

意図的再生

再認再生

記憶の分類

未来に関わる記憶

認知症と記憶

記憶と知能

3章 認知症の診断

認知症とその他の疾患

譫妄(せんもう)状態と認知症

うつ病と認知症

認知症の診断

診断の方法

長谷川式とMMSE

アルツハイマー型認知症の早期診断

4章 認知症の分類

認知症の原因となる疾患

認知症患者の内訳

アルツハイマー型認知症

アルツハイマー型認知症の病理

アミロイド・カスケード仮説

その他の認知症を来す疾患

レビー小体病

前頭側頭型認知症

皮質基底核変性症

進行性核上麻痺

血管性認知症

5章 家族が認知症になったら

軽度認知機能障害:MCI(minimal cognitive impairment)

初期の認知症

診断の大切さ

治療可能な認知症

認知症患者との接し方

働くことの奨め

中期の認知症

中期に見られる症状―徘徊

幻覚と妄想

患者との接し方

負担にならない介護の奨め

末期の認知症患者

末期に見られる症状

6章 自分が認知症になったら

成年後見制度

成年後見制度の種類と手続き

身辺整理

治療の意味

7章 認知症の予防法と治療

認知症の予防法

認知症の治療法

おわりに

参考文献

著者略歴



[担当からのコメント]

認知症という言葉は私たちの日常生活でも身近なものになっていますが、具体的にどのような病気なのかとなると漠然とした認識しかない方も多いのではないかと思います。本書は、正しく理解して病気と向き合うための最初の一書としてどなたにもお薦めできる内容となっています。ぜひご一読ください。



[著者略歴]

灰田宗孝(はいだ むねたか)



1943年 東京生まれ

1969年 早稲田大学理工学部物理学科卒

1976年 理学博士(早稲田大学)

1982年 東海大学医学部卒業

1988年 医学博士(東海大学)

1991年~1992年 米国ペンシルヴァニア大学留学

1992年 東海大学医学部神経内科講師

2001年 東海大学医学部生理科学助教授

2002年 東海大学医学部医学教育・情報学教授

     教育計画部長,伊勢原情報システム部長

2007年 東海大学医学部副医学部長

2008年 学校法人東海大学理事,東海大学医療技術短期大学学長,

    東海大学健康推進センター所長

2009年 学校法人東海大学健康推進本部長,

    東海大学医療技術短期大学看護学科教授

主な著書

『みずといのちの解体新書』人間環境活性化研究会(2000年)



本書は東海大学出版会より刊行された『「認知症」とはどんな病気? ─「認知症」の正しい理解のために─』(2011年)をもとにした電子書籍です。

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