詩集 近似的小説・ウスタゴ【電子書籍版】
(著) 小勝雅夫
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―この言葉の旅は終わりなきメビウスの環か、あるいはウロボロスの宴か―
文字を使用し 言葉を止揚して象形の凧は揚がる/その凧の蛸の形をした八本の尾は会意と形声とを連ねた綴字(てつじ)の連鎖とも取れる/始動する瞬きの間の聖別/死は転じて聖に/生は詩となる/そのとき言語の散歩/あてもない言葉の夢遊/君もまた眠りの中からあの遙かなる聖なるものへの呼びかけを引き出すのか(「近似的小説あるいは戯小説詩の戯れ」より)
さ迷い、想い、死産したウスタゴの夢が、乱舞する言葉の遊戯となって遍歴する、詩と物語の狭間にあるエクリチュールの愉悦がもたらす近似的小説詩集。
[目次]
はじめに
一 近似的小説あるいは戯小説詩の戯れ
二 近似的小説あるいは擬形而上詩の試み
三 近似的小説あるいは擬小説詩の試み
四 小説ごっこあるいは擬小説詩の戯れ
終章
付 ウスタゴの手記
一 手に関する十七の夜間試行
二 タンデム
反歌──「近似的小説・ウスタゴ」の素描のための一視点
あとがき
著者略歴
[出版社からのコメント]
コミュニケーションの道具である言葉は、その一方でときに心の奥底まで深く入り込み、人の形やあり方にまで影響を与えることがあります。本書の中にあるそうした言葉が心に何をもたらすのか、ぜひ手に取ってご覧いただければ嬉しく思います。
【著者略歴】
小勝 雅夫(おがつ・まさお)
1931年4月 東京四谷区に生まれる
詩集『唖・言菓』私家版
詩集『夜間非行』私家版
詩集『近似的小説・ウスタゴ』花神社
詩集『擬小説詩・近似的詩人ウスタゴ或いは起承転々多重音声遁走曲 または、もしくは…』思潮社
詩集『高原情歌』砂子屋書房
詩集『淡彩胞の夢」私家版
詩集『愛族』(未刊)
詩集『譫妄紀』(未刊)
詩集『唖問』(未刊)
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