詩劇と小説集 梟はどこへ
(著) 柴沢真也
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―僕は、草の上に自分を失いたかった。―
同じ中学の一年先輩で、かつては近寄りがたいほどの秀才だった藤田は、ノイローゼになったことをきっかけに一年留年し、今は高校で「僕」の隣の席に座っている。ある日、藤田は「僕」を国分寺跡へ史跡を見に行こうと誘うが、当日待ち合わせ場所には、なぜか彼の姉も一緒に現れたのだった。ーー傷つき、傷つけながら今を生きる高校生の苦悩と葛藤を描いた「草の光」に加え、動物たちの世界をユーモラスに紡いだ詩劇「梟はどこへ」を収録。言葉が波のように胸に押し寄せる渾身の作品集。
[目次]
草の光
詩劇 梟はどこへ
一、鶯はいるけど
二、少年は畑で麦をふんだ
三、お宅の犬、正月には喋りそう
著者略歴
[担当からのコメント]
小説や物語には、読者の心の奥に眠る懐かしい記憶を呼び覚まし、その情緒を掻き立てる力があります。本書に収められた「草の光」は、まさにそんな一作です。激しく渦巻く思春期の心の様相を、じっくりと味わっていただければ嬉しく思います。
[著者略歴]
柴沢 真也
1940年(昭和15年)岐阜県生まれ。
2000年ミレニアム詩人賞(IPA)、2015年ミラノ国際文学大賞(Milan ILGPC)、Honorary Doctorate of Letters(IBC,ELY、英)、他。
Nコンで歌詞として中・高で歌われる。
詩集/1965年『十九歳の夏』(思潮社)、1985年『ちょうちょの頭も跳びこえて』(鳥影社)、2005年『MEMORIES』(印)、2015年『アヒル顔の少女』(美術の杜出版)、他。
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