詩の色を重ねて──河原修吾作品集

(著) 河原修吾

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作品詳細

[商品について]
―この不条理な世界で、詩を紡ぐ―
やわらかく/横にしのびこみ/こころの/すきまを埋め/爪を見つめる人の/あかりを持たない人の/黒髪にくっつき/ヘッドライトに/白くひかる/疲れたわだかまりを/歩道に流し/傷をやさしく/包みこむ/霧雨は/草臥れた服を/まぼろしのようにぼかし/その幻の中で/人は/夢を見る(「霧雨」より)
現実と想像、意識と無意識、存在と不在、自己と他者、光と影。様々な世界が幾重にも層を成し、言葉となり、詩となる。詩人・河原修吾が今までに発表してきた詩集からの作品に加え、短歌や評論、エッセイなどを一冊にまとめた、これまでの活動の集大成とも言うべき作品集。

[目次]
ひらひらひ
自撰詩集
詩集『のれん』より
詩集『ふとんととうふ』より
詩集『石のつぶやき』より
詩集『箱』より
詩集『ゴォーという響き』より
その後・その他
〔映画詩〕
〔ビジュアル詩〕
〔短歌〕
詩論・エッセイ
詩について1
詩について2
詩について3
詩について4
故 村野保男氏とのこと
エッセイ――存在と不条理のはざまに――
解説
魂の織りなすイメージの連鎖性
詩集『ふとんととうふ』帯文より
この本からわかること
河原修吾詩集『のれん』
著者略歴

[担当からのコメント]
本書に収録された詩を読んでいると、私たちが日々何気なく使っている「言葉」には、無限の可能性があるのだと思い知らされます。時に自分の心を重ねながら、また時に未知なる世界に心を解き放ちながら、様々に変化する言葉の色をじっくりとお楽しみください。

[著者略歴]
河原修吾(かわはらしゅうご)
1946年 愛知県碧南市に生まれる
1969年 名古屋大学理学部卒業 愛知県立高等学校理科教諭
1994年 第一詩集『ゴォーという響き』(自家版)
1997年 第二詩集『箱』(三祐堂)
2001年 第三詩集『石のつぶやき』(三祐堂)
2008年 第四詩集『ふとんととうふ』(土曜美術社出版販売)
2017年 第五詩集『のれん』(洪水企画)
2021年 現代詩人文庫〔第20回〕河原修吾詩集(砂子屋書房)

【所属】
[過去]
 詩誌「さちや」(終刊)/詩誌「蕊」
 詩誌「禾」/短歌誌「塔」
[現在]
 文芸誌「コオサテン」/中日詩人会/
 日本詩人クラブ/日本現代詩人会

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