記憶スケッチ・川と魚と水の風景:若木の里、過ぎし日の水辺から
(著) 松尾政信
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一世代で大きく変わる故郷の風景―
子どもの頃に飛び回り、慣れ親しんだ故郷の自然。あの頃と変わりがない様に見えても、実際に分け入ってみるとかつて遊び過ごした自然環境とはすっかり変わってしまっていることに気づく――。
本書は、九州では珍しくもない山川草木に抱かれた山里、若木町をふるさとに持つ著者が、変わりゆくその自然の中で子ども時代に遊んだ記憶を呼び起こしながら、川を中心に当時の場所の様子と生き物たちの棲息状況をできる限り忠実に絵地図として描き、少年時代の懐かしい思いでと共に綴った作品である。サンショウウオ、ウナギ、オイカワなど多様な生きものと、川と共に暮らす人々の原風景がここにある。
[目次]
川へ
川古(かわご)川周辺の地図
過ぎし日の十年間
川古の里 記憶スケッチ
一、オイカワを誘う
二、獲物が泳ぐ池
三、湯ノ口の堰
四、避病院橋
五、ウナギの鈴釣り
六、シジミ釣り
七、サンショウウオさがし
八、ザリガニ釣り
九、シイコマンジャ池
十、嫌われもののギュウギュウ
十一、釣りにはまり始めたころ
十二、釣りの特等席
十三、荒川の魚たち(一)
十四、荒川の魚たち(二)
十五、どーで川
十六、里山のこと
十七、のっこみ
十八、田ブナ取り
私が遊びまわった場所
十九、消えた壱万坊川(一)
二十、消えた壱万坊川(二)
二十一、消えた壱万坊川(三)
二十二、水泳場での思い出
二十三、観音堂(かんのうどう)の堤(つつみ)
二十四、トンネルくぐり
二十五、朝露を踏んで
二十六、蛍のころ
二十七、みなのわた かぐろき
二十八、ウナギさし
川古の大楠
二十九、菜種仕舞
三十、隠れ泳ぎ
三十一、川のぞき
三十二、母の川自慢
三十三、コイの追い込み漁
三十四、母のふるさとの川に遊ぶ
三十五、教室に戻らなかった子
三十六、お供日(くんち)ごろの池干し
三十七、縄張り
三十八、心の原風景
三十九、魚のゆりかご
四十、五十年ぶりのシジミ釣り
あとがきに代えて
記憶の中の遊び地図
著者プロフィール
[出版社からのコメント]
私たちの毎日が同じようで異なるように、自然の中の日常も同じように繰り返されながらも変化している、本書はそうしたことについて考えさせる作品となっています。若木町の自然誌としても楽しめる本書を、ぜひ多くの方に手に取っていただければ嬉しく思います。
【著者プロフィール】
松尾政信(まつお・まさのぶ)
1950年、佐賀県武雄市若木町生まれ。
武雄高校卒業、熊本大学法文学部卒業。
1977年、コピーライターとして㈱西広入社。
長崎支社を皮切りに、本社クリエイティブディレクター、マーケティング・SP・CR局次長、営業局長、取締役総務局長等を経て、2009年6月同社代表取締役社長就任。
2013年6月同社長退任。
2010年度、2011年度の2期、九州広告業協会会長。
フェイスブックページ『若木コレクション』で、故郷若木町の自然などささやかな魅力を紹介中。
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