薔薇の味

(著) 成澤昭徳

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作品詳細

[商品について]
ー「幻の神を現実化し、肉体化するには、血が流れなければなりません」ー
この春に精神科医になったばかりの砧はある日、幼馴染で従妹の蓮沼美果に誘われ、彼女と両親が滞在する別荘を訪れる。倒錯的な愛欲に溺れる蓮沼夫妻。美果の婚約者を自称し、小説家を志す氷室。温厚な微笑と豊かな教養を備えた蛭間神父。薔薇が咲き誇る高台の館に集まった人々はこの夏、恐るべき運命に導かれーー。
哲学と信仰、そして人間の生が妖しく渦巻く衝撃のダーク・サスペンス。

[目次]
第一部 蓮沼家の降霊祭
第二部 蛭間神父の犯罪

[担当からのコメント]
どこか不吉な気配を漂わせる薔薇の館を舞台に、人間の弱さ、醜さが鋭く描かれた哲学的な小説です。また作中では「神の死」をはじめ、登場人物たちによる様々な討論が交わされており、それらが物語を推し進める重要な役割を果たしています。ただ小説を楽しむだけでなく、読後にもいろいろなことを考えたいという人にこそお読みいただきたい1冊です。

[著者略歴]
成澤 昭徳
昭和17年 生まれ
昭和38年 詩集≪処女≫思潮社刊
昭和45年 詩集≪神秘≫青土社刊
平成30年 小説『飛鳥(あすか)伝説』文芸社刊
令和2年 戯曲『背教者』文芸社刊
令和3年 小説『暗い館』22世紀アート社刊

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