荒野に水が湧くように:悪痴先生・伊藤栄一とクリスチャン将校・岩井恭三

(著) 岩井清

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作品詳細

[商品について]
―ダビデとヨナタンのように―
日中戦争が泥沼化しつつあった1939年当時、「敵性宗教」という風当りが強い中でも、日曜日になると北京日本人キリスト教会には百名ほどの会衆が集まっていた。日露戦争より日本人の中に芽生えたアジアの盟主と見なす優越意識に危機感を覚え、まず中国にいる日本人の間で伝道しようという思いから、海を渡り牧師としてこの地に赴任してきていた伊藤栄一は、ある日、日曜礼拝の人々の中に軍服姿の将校の姿を見かける。夕拝にも姿を見せたその軍人は、岡山県生まれの陸軍少佐で名を岩井恭三といった。裕福な家庭に育つも事業の失敗で生活が困窮し堕落した日々を信仰に救われた栄一と、クリスチャンの家庭に育つも荒れた軍人生活を送る中でキリストの愛に深く癒された恭三。同じ信仰のもと、生涯無二の親友として、二人の心は固く結びつく――。「悪痴先生」といわれ、戦後は徳島県を中心に日本だけでなく世界を飛び回り伝道し、福音を伝え続けた牧師・伊藤栄一と、復員後は製糸会社に勤めながら栄一を補佐して伝道し、晩年は徳島県と神奈川県の二つの教会を兼牧した岩井恭三という二人のキリスト者の心の絆を描いた信仰の記録。

[出版社からのコメント]
信仰が自らの生き方を直視し問い続けることであるとすれば、私たちはの多くは生き方を問い葛藤する機会を多く持っていないのかも知れません。本書を通じて、信仰や生き方について考えるきっかけを持っていただければ嬉しく思います。

[著者プロフィール]
岩井清(いわい・きよし)
1933年 東京に生れる。少年時代、主として船橋市(千葉県)で過ごす。
1952年 脇町高校(徳島県)卒業後一浪
1957年 京都大学教育学部卒業
1961年 東京神学塾を経て聖書神学舎卒業(その間1959年から1960年にかけて、聖書同盟視察のため、8カ月間オーストラリアに滞在)
1961年 聖書同盟主事に就任
1962年 (田中)博子と結婚、(三男二女を授かる)。平塚福音キリスト教会副牧師を兼務。
1970年 平塚福音キリスト教会主任牧師に就任。
1983年 同教会内に、活水聖書学院が設立され、教務主任を兼務。
1986年 同学院の学院長に就任。
1994年 「燃え尽き症候群」らしきものを感じ、カナダのリージェントカレッジに留学(一年間)
2008年 主任牧師を引退。顧問牧師となる。
2019年 活水聖書学院長を引退。教師は続行。
2020年 平塚福音キリスト教会に58年間奉仕。

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