舞妓つれづれ II: 宮内勝廣 写真全集

(著) 宮内勝廣

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作品詳細

 私は京都の四季折々にふれておよそ15 年余り祇園界隈の茶屋における芸舞
妓の「垣間見る半日常」~化粧、舞稽古時の後先を含む表情・振る舞い、所作
等々の寸景~を主に撮って参りました。
 舞妓は今までに多くの画家によって描かれていますが、とりわけ速水御舟の
描く妖しい情念を醸す舞妓や土田麦僊の描く素朴なあどけなさが残る舞妓はい
ずれもリアルで独特の筆致・構成をした名品と思います。両画伯と比べるべく
もないことですが、私の目指すものは客観描写手段としてのカメラで人物や事
物を自然なまま主観的に捉えることにあるので、虚心坦懐というかむしろ心許
無げに臨むよう心掛けています。
 
 本作品集は、前作の陰影を基調としたモノクロ作品集とは趣を異にして、カ
ラー作品で自然な動きや彩かな色調、濃淡を織り交ぜつつ構成しました。前作
同様、何卒ご高覧いただければ幸甚に存じます。

著者プロフィール
宮内 勝廣(写真家)
1949 年千葉県生まれ。1995 年から各種フォトコンに応募、2000 年前後から
京都の芸舞妓撮影のほか、欧米はじめ諸国を旅行。

(個展) 2005 年写真展・写真集「祝祭のトポス ベネチア/ニース」、’12 年
写真展「チュニス~青の眩惑」’15 写真展「舞妓つれづれ」’14 ~’16 年パリ・
ジャパンエキスポに芸舞妓作品を出品。

<所属> 日本写真協会(PSJ)、東京写真研究会、二科会千葉支部

( 賞歴 ) 二科会写真部二科賞(2007)、同写真弘社賞(’09)、入選 2 回、日本
写真家協会(JPS)展入選 3 回、「写真の日」写真展 2015 写真弘社賞、第101
回研展富士フイルムイメージングシステムズ賞(’16)他。

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