自然科学を哲学する:その自然像の考察と統一的自然観の構築を目指して
(著) 竹之下芳也
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[商品について]
―ここには自然の法則と真理の問題がある―
人類の歴史の中で、人間の科学的な思考活動は、その自然認識の発展の歴史と密接に関連しながら様々な変化を遂げてきた。実践活動によって一層確実なものとして発展してきた人間の自然に対する認識は、やがて自然科学として体系化され、自然の法則を明らかにし、自然の摂理や事象の真理を追求・明確化する存在となった。本書は、現代自然科学が描く自然像について、その歴史を繙き、科学論の中心にある「科学とは何か」「科学的とは何か」という問題を意識しながら、自然科学の性質を論じようと試みた作品である。認識の一形態であり社会的事実でもある科学について哲学の領域にも踏み込み、唯物論が描く現代自然科学の最先端の諸成果を網羅しつつ、統一的な自然像の構築を目指す。科学史という壮大な実験場を俯瞰しながら、科学的認識をより深化させていくための一書として、示唆に富む内容となっている。
[出版社からのコメント]
現代の私たちが認識する世界像にとって科学は不可欠のものですが、一方でその科学が作り上げてきた世界像がどの様なものであるのかということについては、普段あまり考えることがないのではないでしょうか。本書を通じて、改めて科学や私たちが認識する世界像について、考える機会を持っていただければ嬉しく思います。
[著者プロフィール]
竹之下 芳也(たけのした・よしや)
北九州大学名誉教授
略歴
北九州市立大学名誉教授(2004年から)、82歳(1938年生まれ)。
専門:化学 および 科学哲学
出版物:「現代自然科学による統一的自然像」(開成出版)、「ヘーゲル、エンゲルス科学観を葬り、唯物論者達の教条主義を批判する」(文芸社)
趣味:登山(岩登りなど)、スキー、バドミントン、マラソン、園芸、物づくり。
e-mail:yoshitak77@aql.bbiq.jp/yoshitak75@gmail.ne.jp/
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