臨床心理学教室のパンプキンさん──心の痛みを持つ人の自己治癒能力と生きる力の再生についての物語

(著) 薄井洋基

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作品詳細

[商品について]
―自分のこころと向き合い、前向きに生きたいすべての人へ―
「パンプキン」こと阿部夏帆は、困っている人の役に立ちたいと心理学を学ぶ大学生。4年生となり公認心理師になる道を選んだ夏帆は、希望のゼミにも入ることができて、ますます勉強に力が入ります。今日の授業は臨床心理学。そこで個別カウンセリングのレポートを書く課題が出されました。誰にインタビューするか悩む夏帆でしたが、お母さんのすすめで神戸のおじいちゃんに相手をしてもらうことにしました。身体に障害があることは知っていましたが、実際に会って聞いた話は、あらためて夏帆に人の心の強さを教えるのでしたーーいじめや不登校、ひきこもりなど現代社会の中にある問題と向きあい、「生きる力」を感じながら成長する「パンプキン」さんの、生と死と再生の物語。

[目次]
第一章 パンプキンさんのゼミ訪問
第二章 パンプキンさんの個別カウンセリングレポート
2―1 セイさんの発病から手術までの記録
2―2 悪夢
2―3 ひさっさん
2―4 ボードゲーム コピット
2―5 道を急げ 君ら旅人
2―6 赤いカンナの花咲けば
2―7 心の苦しみを自己治癒したと思った後の経緯
2―8 セイさんの研究に関するメモ
2―9 パンプキンさんのインタビュー後記
第三章 パンプキンさんとセイさん、ミドリさんの対話
3―1 自由な心と人を思いやる優しさ
3―2 不登校や引きこもりの問題
3―3 フリーターの問題
第四章 チャンピオンとタッタタラリアさんの結婚と妊娠
第五章 マサさんのインフルエンザ脳症
第六章 セイさんからの手紙
6―1 こころを見つめなおす
6―2 わたくしが生きている世界をどう観るのか
6―3 孤立するな あなたは一人ぼっちではない
第七章 パンプキンさんからセイさんへの返信
あ と が き
著者略歴

[担当からのコメント]
物語の主人公パンプキンさんは、人生の先輩であるおじいちゃんとの対話や大切な人の死を通して、この世界で生きることの意味を考えます。将来への不安や過去のトラウマから心に痛みを抱える人も多い今だからこそ、現代を生きるすべての人に読んでほしい一冊です。

[著者略歴]
 薄 井 洋 基(ウスイ ヒロモト)

 1946年生まれ 本籍 香川県
 1969年 京都大学工学部卒業、
 1974年 京都大学大学院化学工学専攻博士課程を修了
 1975年 京都大学工学博士
 1976年より山口大学講師、助教授を経て
 1989年 山口大学教授
 1997年 神戸大学教授に異動
       神戸大学工学部長、理事副学長を経て
 2009年 停年退職、神戸大学名誉教授

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