脳の疲労を解消すればうつ病は予防できる!ストレスマネジメントのコンサルが教える心を健康に保つ方法

(著) 北博之

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作品詳細

[商品について]
―ストレスは、気付かぬうちに貴方を蝕んでいる―
年齢・性別を問わず、あらゆる層で増大している「うつ病」。日本ではうつ病患者が百万人を超えたと言われており、その表れ方も古典的なうつ病だけでなく、「非定型うつ病」あるいは「新型うつ病」と言われる新しいタイプも見られるようになりました。本書は、BTUに所属し、ストレスマネジメントのコンサルタントとして企業に対し病気予防の視点から提言をしてきた著者が、様々なうつ病問題の中から「働く人のうつ病」に焦点を当てて、ストレスマネジメントプログラムを実施して成功した事例にも言及しながら、メンタルヘルス障害の発生を防ぐための対策を分かりやすく解説した作品です。企業の労働環境だけでなく、福祉の現場や災害時のストレスケアなど、様々な場面で活用いただける内容となっています。

[目次]
電子版出版へのまえがき
はじめに
第Ⅰ部 従業員へのストレスケア
第1章 企業等のうつ病対策は成功しているか
1◆まだ深刻な企業のメンタルヘルス障害問題
1)増加傾向に歯止めがかかったのか
2)メンタルヘルス不全による休職率は改善したか
2◆企業はどのような対応策を行っているか
1)ほぼ全部の企業が何らかの対応策を実施している
2)実施されている対策は問題解決に有効か?
3◆企業以外の例
1)教職員のメンタルヘルス障害問題は、より深刻
2)看護職員は過密労働によるうつ病予備軍
4◆どこかに休職率改善の具体的成功例はないか
5◆関係学会での反省
第2章 うつ病は一旦発病したら非常に厄介
1◆うつ病は必ず治る病気なのか
1)うつ病を克服して社会復帰した有名人
2)オリンピック金メダリストもうつ病だった
2◆医療側の大きな問題
1)診断の問題
2)治療の問題
3)研究の限界
①病気の実態解明
②治療薬の開発
3◆企業の側の問題
4◆患者の側の問題
5◆うつ病は再発しやすい
6◆発病させない予防策はないか
7◆発病前の脳疲労解消が一番の予防策
第3章 A社はこうして休職率を半減させた
1◆A社の成功は脳疲労の改善から
2◆熱心な対応策の割になぜ休職率が高かったか
1)プログラムスタート前の状況
2)長時間残業者の問題
3)有効な1次予防策は、脳疲労解消策
3◆ストレスマネジメントプログラム(SMP)の導入
1)長時間残業者に焦点を当てた対応
①無自覚な疲労が危ない
②長時間残業による睡眠不足
③長時間残業放置は、企業の安全配慮義務違反
2)よりリスクの高い人から優先的に
3)リスクの選別のための産業医の役割
4)脳疲労解消のストレスケア
5)ケアを受けることを業務命令と位置付ける意味
①目先の仕事優先の感覚
②周囲への遠慮
③駐在している場所からの移動の問題
4◆他社で実施する際の注意点
1)経営者の本気が不可欠
2)プログラム実施による費用対効果
①新しいうつ病の発病を防ぎ、休職率を改善する
②過剰労働による過労死や生活習慣病の予防
③安全配慮義務の履行
④トラブルの防止・生産性の向上
3)実態調査の意義
4)事前の有料体験会の実施
5)具体的な体制作り
①担当者
②実施場所
③スケジュール
6)ライン管理者側への説明
7)企業以外の実施主体
第4章 その他の適用例と効果検証
1◆震災対応に疲弊した職員を気遣う 宮城県社会福祉協議会
1)宮城県災害ボラセンでの疲労ケア
2)被災地での疲労測定と効果検証
①調査方法と結果
②疲労感等の大きさ
③ホメオストレッチ(HS)の改善効果
3)自律神経測定結果に関する倉恒先生の解析
2◆原発事故後の福島で従業員の健康を気遣う経営者 福島明工社
1)会社のご紹介
2)放射能汚染との闘い
3)従業員のストレスへの対応
4)一連のストレスケア活動
3◆従業員のストレス問題に真剣に取り組む もしもん株式会社
1)会社のご紹介
2)ストレスマネジメントプログラムの内容
3)睡眠測定から疲労状態を知る
4◆看護師のストレス改善
1)静岡県における試み
2)看護師に対するホメオストレッチの効果検証
①研究の目的
②対象と方法
③結果
第5章 「新型うつ病」への対応法
1◆「新型うつ病」対策に教育効果を期待する
1)「新型うつ病」は一種の適応障害ではないか
2)「新型うつ病」の予防法
3)ストレス教育は我々世代の責任
4)一番良い予防法は人間教育
5)動物脳と人間脳
6)人間教育の中で重要なのは何か
2◆バランスセラピー(BT)学は「人間学」
1)バランスセラピー学の紹介
2)子どもの教育に不可欠「心の基礎」
3)バランスセラピー理論の中で自分の生き方に役立てているもの
①自分に満足する技術「自己受容」
②認知方法の改善 自分の思考のくせを知る
③より良い人生の目標設定法は、希望を与える
第Ⅱ部 脳疲労解消にむけたBTUの取組み
第6章 なぜ、脳疲労解消がうつ病を予防できるか
1◆うつ病は心の病気ではなく、脳の病気
2◆「脳」に直接アプローチする治療方法の開発
1)経頭蓋磁気刺激(TMS)
2)脳深部刺激(DBS)
3◆脳科学の進歩による診断方法の改善
1)光トポグラフィー検査による診断
2)SPECTによるうつ病像の客観的評価
①うつ病中とうつ病回復期の脳血流量の違い
②自覚的な疲労感(うつ不調期ではない状態)が高い状況の血流量低下
4◆脳の構造・機能とストレスの関係
1)脳中枢の構造と機能─ストレスに関する脳の働き
2)ストレスについて
3)ストレス反応の起き方
4)生命を守るはずのメカニズムがなぜ自分に破壊的に作用するのか
5◆死を招く危険な疲労への対応
第7章 BTUのプログラム(SMP)は、 なぜ脳疲労解消ができるか
1◆BTUのリラクセーションプログラム
1)BTUの紹介
2)リラクセーションプログラム
3)ストレスケア・カウンセラー
4)心から働きかけてもストレス反応の改善は困難
5)ストレス反応改善の方法
①ストレス刺激(ストレッサー)の改善
②ストレス刺激への対応力の強化
③既に起きているストレス反応への対応
2◆リラクセーション法の内容と特長
1)リラクセーションとは
①生理学的リラクセーション(体の静寂)
②心理学的リラクセーション(心の静寂)
2)リラクセーション法のいろいろ
3)リラクセーション法の効果
①生理的効果
②心理的効果
③ストレス耐性強化
3◆BTUのリラクセーション法「ホメオストレッチ」とは
1)ホメオストレッチの概要と特長
2)ホメオストレッチの基本 歪(ゆがみ)Aコース
3)ホメオストレッチの効果
4)ホメオストレッチの安全性
5)ホメオストレッチの効果測定法
4◆ホメオストレッチが脳疲労を解消した映像
あとがき
A社の復職者対応への心残り
誰が若者や子供達を教育するのか
参考資料・図書一覧
著者略歴

[出版社からのコメント]
現代はストレス社会であると言われて久しいですが、その割に私たちはストレスに対する対処法について学ぶ機会はあまり多くないような気がします。本書を通じて、改めてストレスや生き方、働き方について考える時間を多くの方に持っていただければ嬉しく思います。

【著者略歴】
北 博之(きた・ひろゆき)

1943年 石川県金沢市生まれ。
慶応義塾大学経済学部卒業。政府関係金融機関、財閥系シンクタンクを経て、米系保険会社退職後、BTUでバランスセラピー学科、産業マネジメント学科、講師養成科修了。
元BTUストレスマネジメント研究所東京所長・主任研究員。
元日本疲労学会会員、元日本産業ストレス学会会員。

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