翡翠の涙(大和達磨寺異聞)/ みちのく恐山に咲く恨みの花
(著) 箕口忠
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江戸時代、達磨寺の接する下田街道を隔てた近くに“門前”という集落があった。そこの農家の娘・菊は、幼くして養父母と死別するが、周りの人々の温かい愛情に支えられて懸命に生きる。しかし、奉公に出た大坂で殺人事件に巻き込まれ、その際に恋心を抱いていた僧・俊信からもらった「翡翠の石」を失くしてしまう。それが思い掛けない場所で見つかり、事件はとんでもない方向に…… 薄幸の少女の数奇な運命を描いた傑作時代小説!!
【著者プロフィール】 箕口 忠(みのぐち・ただし) 一九三六年、大阪府大阪市西区に生まれる。神戸大学法学部卒業、大阪市役所に勤務、主として広報関係の職務につく。交通局で路面電車廃止記念事業、地下鉄五十周年記念事業を手がけ、市長室で市制百周年記念事業、 「OSAKA咲AKASO」キャンペーン事業に携わる。定年退職後、阪神高速道路協会勤務を経て、現在、大阪市立芸術創造館事務長。著作に記念誌『「市電」―市民とともに六五年』。奈良県北葛城都河合町星和台在住。
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