翔き : 四元明朗歌集
(著) 四元明朗
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[商品について]
―短歌の中にある、生きる情景―
五十年我が生き様を見届けし公孫樹は乾ける空を突き刺す
目の前にぱつと開きし雨傘の絵より飛び出す二匹の蝶が
数の子の好きなわたしと干し柿の好きなあなたをつなぐものなし
(本書より)
自らの生を三十一文字に託し表現し続けてきた歌人が、40年の作歌人生をまとめた歌集『燦』に続き、平成5年から平成17年までの作品から300首を選びまとめた第三歌集。
[目次]
翔き
吠ゆる日
鹿実優勝
半月の腹
春の風
脚赤き鳥
あとがき
著者略歴
[担当からのコメント]
短い言葉の中で表現を要求される短歌には、どこか針のように小さな穴から世界を覗く行為に似て、私たちの生きる世界に新たな景色を見せてくれる面白さがあります。本書に収められた短歌を、そんな楽しみと共にじっくりと味わっていただければ嬉しく思います。
[著者略歴]
四元明朗(よつもとめいろう)
1931年9月11日 鹿児島県大口市に生まれる
1933年より伊集院町(現日置市)に転居、現在に至る
1951年 父母の影響により作歌をはじめる
歌誌「山茶花」「潮音」に入社
1992年 亡父母の歌集『寒蘭・山茶花』を出版
1993年 歌集『燦』を出版
現在 歌誌「山茶花」選歌委員・歌誌「潮音」幹部同人 日置市文化協会会長
現住所 鹿児島県日置市
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