縁:この世はすべて縁によって成り立っている:縁が分かれば仏教が分かる
(著) 藤木雅雄
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―「縁」と「お陰様」がわかれば仏教がわかる―
私たち日本人がごく普通に使用する「縁」や「お陰様」という言葉には、仏教の教えの本質が宿っていることをご存知でしょうか。実は私たちの心には、長い歴史の中で染みわたり日本の文化にも大きな影響を与えたこの仏教思想のエキスが受け継がれているのです。知っているようで知らない「縁」の働きから自己探究の法である「因縁の法」まで、仏教を信仰しているか否かにかかわらず、誰もが知っている「縁」という言葉から仏教の教えの本質を分かりやすく解説した、生き方を変えるためのヒントが詰まった一冊。
[目次]
「縁」発刊に寄せて 宗教学者 山折哲雄
はじめに
第一章 仏凡同居 ぶつぼんどうご
宇宙の真理を体験、記憶する
我々の思慮を遥かに超えた「己心の弥陀」
人間が併せ持つ、二重人格性
お釈迦様や祖師が説く、仏の子の存在
偉大な輝くもの
第二章 諸法実相 しょほうじっそう
自然は「宇宙の真理」そのもの
「中道」、真実と現実の間
人生の五計
木々の一年と我々の一生
「死」を意識した精神的対策が充実をもたらす
自らの体験により真理を見抜く
煩悩に埋もれる、観察眼(智慧の眼)
独立して存在するものは、何一つ無い
「不生不滅」の世界
「縁」は宇宙の働き
「縁」に従って生きる
第三章 因縁の法(因縁果) いんねんのほう(いんねんか)
因――人間としての自分
蓄積される心と行動
因――仏としての自分
経典に出てくる「比喩」と「仏の名」
我々の持つ「慈悲」と「智慧」の機能
慈悲とは
慈悲の機能で己を慎む
智慧とは
努力し続ける心
生きる価値を見出す
価値を見出す、もう一人の自分
仏心を引き出す「和顔・愛語」
心と言葉は一体
縁
帆船の船長としての自分
順風の時の操縦技術と航海術
逆風の時こそ、全開に張る帆
愚の自覚という、考える智慧
果
努力することの意義
自力(努力)と他力の出会い
誓願から生まれる智慧の眼
誓願から生まれる因縁の和合を待てる意志と忍耐
小乗仏教と大乗仏教
不生不滅とは
人間性の完成
あとがき
著者紹介
[担当からのコメント]
「ご縁がありますね」などと社交辞令で言ったりするその言葉は、図らずも真理を衝いていたりします。本書との出会いも、そんな「ご縁」のひとつなのでしょう。よりよく生きたいと思われる方、人生に躓いて悩んでいる方にぜひお薦めしたい一書です。
[著者プロフィール]
藤木雅雄(ふじき・まさお)
1954年 埼玉県に生まれる
1977年 大正大学仏教学部浄土学科卒業
1980年 大正大学仏教学部浄土学修士課程修了
1980年 公益財団法人全日本仏教会勤務
1981年 練馬迎接院住職
1986年 練馬九品院住職
1986年 浄土宗東京宗務庁勤務
2007年 公益財団法人浄土宗ともいき財団事務局長
2018年 公益財団法人浄土宗ともいき財団退職
現在に至る
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