続 みちのく朝日連峰山だより―あるナチュラリストの小屋番日記から

(著) 西澤信雄

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作品詳細

[商品について]
―自然と同じように、人も建物もまた移り変わる―
大朝日岳を目の前に臨む山小屋「朝日鉱泉ナチュラリストの家」。登山者をはじめ、朝日川で釣りを楽しむ太公望や山菜取りの達人たちの憩いの場として長年親しまれてきたこの小屋にも、いよいよ建て替えの時がくる。優秀な設計者から町長さんまで温かい人たちの支援を受けながら、ナチュラリストの家の管理人である著者は青春の思い出が刻まれた山小屋と別れを告げるーーさらに長く愛される小屋に建て替え、再出発を目指す著者が綴る「みちのく朝日連峰山だより」待望の続編。

[目次]
Ⅰ 生まれ変わったわが宿
一〇年目の大決心。まずは場所選び
素晴らしい設計者との出会い
申請、手続きの連続でやっと認可に
山里の生活がしみついた古材の魅力
前売宿泊券まで発行した資金集め
地鎮祭から建前へ、着々と進行中
日曜日も返上して工事は急ピッチ
竣工式目前に、旧鉱泉を惜しむ人たち
電気がこない……ゴール前の冷や汗
わが宿の自慢は大朝日岳の眺望
古い建物の取り壊し、そして別れ
Ⅱ 季節の移ろい、春から秋へ
春の連休、東北の山は半冬眠中
何色にも変わる不思議な〝春の色〟
さまざまな人間模様が展開する夏山
山に登る人にも悪い人はいる!?
価千金、収穫いっぱいの秋の山
王者の風格を充分備えたマイタケ
Ⅲ 山の〝隣人〟たちをめぐって
広大なブナ林で起きた〝クマゲラ騒ぎ〟
クマが人間を襲う因果関係とは
思い出が多い野性カモシカ「ミミ」
カメムシの臭いが山の自然の匂い?
郵便屋さんまでがマムシ捕りの名人
わが宿周辺に出没する動物たち
鳴くカジカと入れ食いするイワナ
Ⅳ 山暮らしのつれづれに
山のどこにでも潜む遭難の危険性
春風と共にやってくる山火事前線
営業妨害? わが宿の真下が震源地
楽しむにはほど遠い雪下ろし
ラッセルにも時代の波がやってきた
大規模林道の工事にちょっと一言
御利益が期待できそうな「空気神社」
あとがき
著者略歴

[担当からのコメント]
老朽化による山小屋の建て替えや高齢のために引退する登山者など、自然も人も時間には抗えないという切なさを本書から感じます。しかしだからこそ、今しか見ることのできない景色や、人々との出会いを大切にしなければならないのだと思います。朝日連峰の大自然から学ぶ人生をぜひ本書でご堪能ください。

[著者略歴]
西澤信雄(にしざわのぶお)
一九四八〜二〇二三年。
滋賀県大津市に生まれる。
膳所高校をへて愛媛大学を卒業後、一九七五年から朝日鉱泉ナチュラリストの家に入る。『みちのく朝日連峰山だより』(山と溪谷社)の著書がある。
朝日鉱泉ナチュラリストの家代表
日本ナチュラリスト協会会員
環境庁自然公園指導員
秋田営林局保全管理協力員

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