組織化学:初学者のための基礎と実際【電子書籍版】
(著) 山田和順
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[商品について]
組織化学は、生物の組織細胞を構成する要素や、物質の化学的性状、組織細胞内で進行する種々の化学的過程の本質を、組織細胞構造と関連させて研究する学問である。
本書は、顕微鏡形態学(組織学)と化学(広義には物理学をも含む)との境界領域に位置する組織化学を、初学者にも分かりやすい様に基礎から説き起こし、具体的な方法論までを丁寧に解説する。
組織化学・細胞科学の初学者だけでなく、広く医学や生物学の研究を志す方にも資する内容となっている。
[目次]
序文
はしがき
第1部 組織化学総論
1章 組織化学序論
2章 組織の調製
3章 組織化学反応の一般理論
4章 組織化学反応の型
5章 組織化学反応結果の判定
6章 組織化学反応結果の記録
第2部 組織化学各論(A)
7章 タンパク質の検出
8章 糖質の検出
9章 脂質の検出
10章 核酸の検出
11章 色素の検出
12章 無機物質の検出
13章 生体アミンの検出
第3部 組織化学各論(B)
14章 加水分解酵素の検出
15章 酸化還元酵素の検出
16章 その他の酵素の検出
第3部 組織化学各論(C)
17章 組織抗原の検出(免疫組織化学)
18章 放射性同位元素標識物質の検出 (ラジオオートグラフィー)
19章 物質の定量的検出
20章 無機物質と元素の特殊検出
付録1.光顕組織化学に使用する封入剤
付録2.組織化学に使用するモル(M)液と規定(N)液
付録3.組織化学に使用する緩衝液
著者略歴
[出版社からのコメント]
物理学や数学の分野で過去の前提を覆すことによって大きな発展が生まれた様に、学問研究の分野は常に過去との対峙を迫られるという点で、本書は多くの知見を含む息の長い書物になっていると思います。多くの方が組織化学の分野やその手法に興味を持っていただければ嬉しく思います。
【著者プロフィール】
山田和順(やまだ・かずより)
昭和31年 名古屋大学医学部医学科卒業
昭和36年 名古屋大学大学院医学研究科(生理系)修了,医学博士
昭和38年 名古屋大学助教授(医学部解剖学)
昭和39~41年 米国ブラウン大学助教授(生物医学部)
昭和45年 日本組織細胞化学会評議員
昭和51年 日本結合組織学会幹事
昭和57年 日本解剖学会評議員
昭和58年 名古屋市立大学教授(医学部解剖学)
昭和61年 英国王室顕微鏡協会会員
現時点の肩書き:名古屋市立大学名誉教授
日本組織細胞化学会名誉会員
日本解剖学会名誉会員
主要著書 「最新組織学」(分担,南江堂)
「新組織化学」(分担,朝倉書店)
「組織細胞化学の技術・核酸と糖」
(分担,朝倉書店)
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