素顔の日本

(著) 小山嘉昭

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作品詳細

[商品について]

――日本近海にある海流の1つ黒潮は別名日本海流と言われますが、では親潮は別名何と呼ばれるでしょうか。

1.フィリピン海流、2.千島海流、3.アラスカ海流

正解は本書「第九章 将来に不安を宿す食料事情」をご覧ください。

激動する世界の中でこれからの日本はどうなっていくのか、それを知るためには日本国民としてこの国の姿かたちをおおまかに俯瞰できる視点が必要である。本書は、駐ルーマニア大使として国際経験豊富な著者が、そうした視点を持つために第二次世界大戦から現在にいたるまでの日本の歩みを、歴史や経済、政治、社会、技術、文化、生活など様々な切り口から捉え、立体的な現在の日本の姿を明らかにしようとする大人のための教養書である。国際秩序に裏付けられた人類の平和を考えるうえでも示唆に富む一冊。



[目次]

はしがき

第一章 敗戦の記録

第二章 戦後の金字塔 日本の経済成長

第三章 国土、土地、住宅

第四章 都市 難問 理想的な町づくり

第五章 土との対話

第六章 清らかな水

第七章 呼吸する森

第八章 ロマン溢れる海

第九章 将来に不安を宿す食料事情

第十章 新しい担い手を待つ 資源エネルギー

第十一章 得意の分野 科学技術

第十二章 独自の奥義を発信する 芸術・文化

第十三章 繁栄する日本のスポーツ界

第十四章 平和な宗教

第十五章 世界で孤立する言語 日本語

第十六章 すべての営みの原点 市場

第十七章 金融資産 世界一の対外金融純資産額

第十八章 経済資産 金融・土地資産の光と影

第十九章「人」 人口の歴史的転換点

第二十章 「会社」 世界に雄飛していく日本企業

第二十一章「国家」 安寧秩序に非凡な実績

著者プロフィール



[担当からのコメント]

毎日何気なく見ているニュースは、過去から切り離された現在に湧き出る泡というよりは、大きな歴史の流れの中で生じる泡沫に近いのだろうと、本書を読んで改めて思います。過去を振り返り、現在を知り、未来を考える、そんな時間を過ごすお供としてお薦めです。



[著者プロフィール]

小山 嘉昭(こやま よしあき)



1942年生まれ 神奈川県出身

1966年 東京大学法学部卒

同年 大蔵省(現 財務省)に入省。

在英国大使館書記官、大蔵省大臣官房審議官、日本銀行政策委員、駐ルーマニア大使(1997年2月~2000年1月)。

その後、日本銀行監事、全国信用協同組合連合会理事長、片岡総合法律事務所特別顧問を経て、現在は、Zフィナンシァル(株)監査役。



主要著書

「日本の経済力」(2003年金融財政事情研究会)

「考えるヒント」(2011年金融財政事情研究会)

「銀行法」(1992年大蔵財務協会)

「銀行法精義」(2018年金融財政事情研究会)



 若い時に家族とともに3年間外国(英国)で過ごし、また、人生が黄昏時にさしかかった50歳代には再びヨーロッパの地に戻り、ルーマニア大使として3年間日本の外交活動の一端を担った。ルーマニア在任中には、ルーマニア経済発展への貢献等が認められ、「ルーマニアの星(STAR OF ROMANIA)大章」を受けた。

 大蔵省の現役の頃は、銀行局、証券局などで長らく我が国の金融制度改革の仕事に従事した。

 我が国において国債先物制度をはじめとする先物・デリバティブ制度の創設や従来の縦割りの金融制度を改めるための業態別子会社方式の導入(これが独占禁止法の大改正につながり、我が国において企業全般について持株会社制度が導入された。)、コマーシャルペーパー(CP)の導入をはじめとする短期金融市場の整備、バーゼル会議に日本代表団の一員として協議に参加するとともに我が国における自己資本規制の定着化などの仕事にあたった。

 1981年(昭和56年)の銀行法全面改正の作業に携わった当時の経験などをもとに「詳解銀行法」、「銀行法精義」など一連の著作を出版したが、それらは金融界に身を置く人たちや金融法を専攻する学生の間で広く、深く読まれることになった。

 その10数年間(主として1980年代)は、世界も日本もまさに疾風怒濤(STURM UND DRANG)時代の真っただ中に位置していた、とのことである。

「すべては生々流転していく。仕事とは結局正しく予見することにあると思う。そのためには常に想像力を働かせながら、謙虚で地道な現状分析を怠ることはできない。」というのが著者の人生の実感である。

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