精神科医の仕事の中身ー精神科医は本当に役に立つのか?:事例(ケース)で見る精神医療の現場

(著) 塚崎直樹

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作品詳細

[商品について]
―患者の心に希望の火を灯す。それが精神科医師の仕事―
内科や外科といった他科の医師と精神科医師の一番大きな違いは、扱う対象が「心」という、つかみどころのないものであることだ。そのため精神科の主治医は、患者との関係を通じて自己治癒力に形を与えていくという方法で治療にあたる。本書では、そんな精神科医師が実際にどのように治療をすすめていくのかということについて、精神科主治医の日常の仕事ぶりと病院の医局の症例検討会で報告されたケースの2本立てで分かりやすく紹介する。普段あまり触れることのない精神科医療の現実を知る一書として、示唆に富む内容となっている。

[目次]
この本によせて
鶴見俊輔
はじめに
第1部 精神科主治医の仕事
1.希望の篝火(かがりび)
自己治癒力の発揮をうながす
チームのもつ〝癒しの力〟
主治医は偉くあってほしい
自己治癒力との対話
2.魂の旅に同行する
「あの世」からの声
精神科医としてのスタート
精神科医は桜の木?
「あの世」に心をひらく
第2部 命の灯あかあかと 病んで 生きて 闘って ――主治医のカルテから――
きっといいことあるよね……
世の友我らを捨て去る時も
風と光になって降りそそぐ
病院で学んだ家庭の味
ベンツを買うか希望を失って死ぬか
自分が宇宙人(エイリアン)になる恐怖
運命を転換させた〝強制力〟
捨てきれなかった〝家族〟
自由外出・外勤の道を拓く
周囲を巻き込む死の暗示
あとがき
著者略歴

[担当からのコメント]
ストレス社会といわれる現代では、誰もがメンタルヘルスの重要性を感じていると思いますが、実際に心が病んでしまったときにそれをどの様に治療していくのかということについて、具体的にイメージできる方は少ないのではないかと思います。本書を通じて、多くの方が精神科医師の仕事と治療の実際への理解を深めていただければ嬉しく思います。

[著者略歴]
塚崎 直樹(つかさき なおき)

1949年、石川県金沢市生れ。
1973年、金沢大学医学部卒業。京都大学医学部付属病院精神科で研修。
1980年、京都博愛会病院精神科勤務
1998年、つかさき医院開院
2021年、つかさき医院閉院
統合失調症の患者の入院治療に中心としてかかわり、うつ病、不安障害等の外来患者の心理療法なども行なっていた。1988年のインド旅行以後、瞑想をはじめ宗教的な実践にもかかわっている。現在は、家族会の運動にかかわりながら宗教と心理療法の関連性に関心を持っている。
〈編著書〉
太平洋戦争中の精神病院の記録をまとめた「声なき虐殺」、BOC出版、1983
癒しの森 心理療法と宗教、創元社、1996
虹の断片─精神科臨床医 四八年の経験から、新泉社、2021

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