笑顔と優しさと愛をありがとう 子どもの心を受けとめ輝かせたい:山上佳子 追悼文集と教育実践の記録
(著) 山上修
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―さよならは、言わないでおきましょう。みんなまた会いましょうね―
「こんなに生徒を愛してくれた先生はいません」と教え子は追悼します。「友達にひどいことして先生にものごっつう叱られた。ウチが泣いたら、一緒に泣いて抱きしめてくれ た」と。「アホなんてね、誰もいいひんの。私はあんたを絶対アホにはさせへん、と言ってくれた、、」、、、と。
元同僚も、「やんちゃな子も山上先生の前では優しい顔を見せ、、」、「一緒に働けた日々、 かけがえのない宝物です」、と。
本書は、数え子や同僚から慕われ、笑顔と優しさと愛をもって、一途に生き抜いた一人 の女性への、123人の追悼文と、彼女の示唆に富む教育実践の記録と手記からなります。
荒れる子どもの”心の叫び”を読み解き、級友たちの力も借りて展開する多彩な学級活動。やがて、その子も級友たちも、生き生きと響き合っていく感動の記録です。
人の役に立ちたいと願い、退職後も、地域の医師に請われ、介護老人施設や無料塾などでボランティア。「あんたが来ると元気が出る」「ここに来ると勉強がよくわかる」と喜ばれ、それを励みに、難病で不自由になりながらも生き抜いた姿が描かれます。
[目次]
第一部 故人への追悼メッセージ集
◇教え子の方々とその親御さん◇
◇元同僚・教職員組合・美術サークル・子どもを守る会など◇
◇無料塾の子たちとその親御さん◇
◇ボランティアの仲間◇
◇町内・地域活動の方々◇
◇学生時代などの友人◇
◇孫の保育園の先生◇
◇夫(修)の教え子の方々◇
◇親戚・家族◇
◇通夜・葬儀の時の喪主挨拶◇
◇山上佳子をしのぶ会◇
◇一周忌を終えて◇
佳子を描いた《気になる言葉》
第二部 山上佳子の著作より
☆ 教育実践の記録 子どもの心を受けとめ輝かせたい
☆ 心ゆさぶり瞳かがやかせる「はと笛づくり」
☆ 今思うこと~ボランティアと生きがい
☆ 佳子、最後の年賀状(2019年元旦)
☆ 山上佳子のあゆみ(修正版)
あとがき
[出版社からのコメント]
なぜ、こんなにも彼女は愛され、安らぎを与えたのか。子どもの心とどう向き合ったのか。なぜ「憧れの先生!退職後の生き方も」と言われたのか。本書には、それらを解くヒ ントが満載です。先生や親御さん、老若男女をとわず、ぜひ手に取っていただきたい作品です。
編著者
山上 修(やまがみ・おさむ)
・1943年滋賀県大津市生まれ 同市在住
元滋賀県立高校教諭( 社会科) ・元滋賀県立大・滋賀大経済学部非常勤講師( 社会科・公民科教育法・生活指導論等) ・元滋賀県同和教育研究会事務局長・元滋賀県民主教育研究所事務局長
・おもな著作・
「教科学習と子どもの人権」(1991) ・『輝跡! 21 世紀を見つめて今を生きる-学年通信で描くある高校の 36 ヶ月』(2005) ・「大震災の惨状と原発事故の深刻化に直面して~滋賀の子どもたちにどう向き合えばいいでしょうか」(2011) ・試論「徳川と明治憲法と日本国憲法~立憲主義と外見的憲主義~世界史上例のない” 徳川 200 年の平和” は幕末に始まった” 戦争の時代” を経て日本国憲法下で復活し” 平和の 70年” とつながった」(2017)、編 著『子どもたちの力でいじめ・自殺・克服にとりくむ学校・社会を~大津いじめと自殺について滋賀民研の見解と提言』(2018) 、『輝跡の学校 学年通信で描くある高校の 36ヶ月』電子書籍版(2020)
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