私の西行
(著) 岩谷征捷
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―西行の桜は、いまも咲きつづけている―
平安末期の歌人として知られる西行は約二千首の歌を現代に伝えている。それらの歌に込められた率直にして直接的な心情の吐露は、いまなお多くの日本人の心に深い感動をもたらす。そんな西行が生涯を閉じた場所、弘川寺を歩けば、彼が歌に込めた思いや風景が鮮やかによみがえる。ーー本書は、和歌に深い造詣を持つ著者が西行ゆかりの地を歩き、また歴史的背景を汲みながら、その歌の真意や味わい、そして西行という人間を丁寧に紐解いた一書。23歳で世を捨て、歌の道を追い求めて旅に出た西行の実像が、いま明らかになる。
[目次]
Ⅰ
弘川寺の西行
Ⅱ
西行 花狂
西行 遁世
西行法師の松
サイギョー(西行)橋
寂しさに堪へたるひと
Ⅲ
西行に関する三つのエッセイ
芭蕉の西行享受
Ⅳ
西行の恋
[担当からのコメント]
ある和歌を味わう際、その歌を詠んだ作者の心情やそのときに見ていた風景まで知ることができれば、さらに大きな感動が生まれるはずです。西行の見た景色、そしてその心に深く迫った本書から、改めて西行の和歌に込められた味わいを堪能していただければ幸いです。
【著者プロフィール】
岩谷 征捷(いわや・せいしょう)
1942年、北海道生まれ。國學院大學文学部文学科卒。
主たる専門領域は、日本文学評論・小説。
主な著書は次のとおり。
『島尾敏雄論』近代文藝社、1982年
『大江健三郎、イーヨー譚の生成』亜細亜文庫、1991年
『島尾敏雄私記』近代文藝社、1992年
『島尾敏雄事典』(共著)勉誠出版、2000年
『芥川龍之介大辞典』(共著)勉誠出版、2001年
『近代文学作品論集成・死の棘』(共著)クレス出版、2002年
『中有の旅・岩谷征捷初期短編小説』亜細亜文庫、2003年
『桜花爛漫羅利骨灰・岩谷征捷自撰短篇小説』晃栄社文庫、2005年
(株)22世紀アートの本として『父と兄の時間-戦後小説を読み解く』(電子書籍)『ゆきあひ』『祈りのように』『残景』(岩谷征捷の文学世界3部作、POD出版)『人丸・猿丸・蝉丸』がある
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