私の芭蕉
(著) 岩谷征捷
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―心に吹き抜ける芭蕉という風―
かの松尾芭蕉が「雲の峰いくつ崩れて月の山」と詠んだ山形県の霊山「月山」。三百年の時を越えて、実際にその地をたどってみると、そのとき芭蕉が何を目にし、何を思ったかが確かな感動として胸に伝わってくる。ーー本書では、かつて高校の教員を務め、また長年日本文学の世界に熱を注いできた著者が、自身の個人的な体験や研究を織り交ぜながら『おくのほそ道』、そして松尾芭蕉の人生を多角的に見つめる。文献や資料にとらわれない独自の視点と軽快なテンポで紐解く唯一無二の芭蕉論。
[目次]
象潟や(序に代えて)
『おくのほそ道』三山巡礼
『おくのほそ道』恋の座
震災の『ほそ道』
机の四隅
風になった芭蕉
芭蕉永生の地・近江
芭蕉論─歩行者の文学
「あとがき」に代えて
[担当からのコメント]
ある作品を味わう際、作品そのものからだけでなく、その道の研究者や熱心な読者の独自の見解に触れることで新たな発見や感動に出会えることがあります。『おくのほそ道』、そして松尾芭蕉に魅せられた著者の熱い想いが込められた本書、ぜひご一読ください。
【著者プロフィール】
岩谷 征捷(いわや・せいしょう)
1942年、北海道生まれ。國學院大學文学部文学科卒。
主たる専門領域は、日本文学評論・小説。
主な著書は次のとおり。
『島尾敏雄論』近代文藝社、1982年
『大江健三郎、イーヨー譚の生成』亜細亜文庫、1991年
『島尾敏雄私記』近代文藝社、1992年
『島尾敏雄事典』(共著)勉誠出版、2000年
『芥川龍之介大辞典』(共著)勉誠出版、2001年
『近代文学作品論集成・死の棘』(共著)クレス出版、2002年
『中有の旅・岩谷征捷初期短編小説』亜細亜文庫、2003年
『桜花爛漫羅利骨灰・岩谷征捷自撰短篇小説』晃栄社文庫、2005年
(株)22世紀アートの本として『父と兄の時間-戦後小説を読み解く』(電子書籍)『ゆきあひ』『祈りのように』『残景』(岩谷征捷の文学世界3部作、POD出版)『人丸・猿丸・蝉丸』がある
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