私の万葉集
(著) 岩谷征捷
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―いま、万葉の足跡をたどる―
日本に現存する最古の和歌集である『万葉集』。その中でも全体の一割を越える473首を収め、またその編纂にかなり深く関わったと言われるのが大伴家持である。ーー本書では、豊富な先行研究や資料を参考にしながら、家持の人生の歩みに即して『万葉集』成立の過程をたどるとともに、彼の残した歌の真意や心情を文学と歴史に精通した著者独自の視点でつぶさに読み解いていく。そして本書の後半部分は「万葉雑記」と題し、国家の反逆者として処刑され、二上山に葬られた大津皇子にまつわる歌と死の真相に迫るほか、『万葉集』の世界に欠かせない各地を著者とともに旅する。目と心で味わう万葉の世界へあなたを誘う一書。
[目次]
大伴家持
大伴家持 素描
族長 大伴家持
家持 鬱情
家持 受容
越中万葉 大伴家持
万葉雑記
大津皇子 外伝
水の吉野記
まつろはぬもの
[担当からのコメント]
千年以上も前に生きた日本人の思いや魂が込められた『万葉集』ですが、その成立の過程や歴史的背景に謎が残されている分、様々な推測や研究を行うのが楽しくもあります。今も残る風景をたどったり、当時の歌人たちの思いを心に描きながら『万葉集』に迫る本書、ぜひご一読ください。
【著者プロフィール】
岩谷 征捷(いわや・せいしょう)
1942年、北海道生まれ。國學院大學文学部文学科卒。
主たる専門領域は、日本文学評論・小説。
主な著書は次のとおり。
『島尾敏雄論』近代文藝社、1982年
『大江健三郎、イーヨー譚の生成』亜細亜文庫、1991年
『島尾敏雄私記』近代文藝社、1992年
『島尾敏雄事典』(共著)勉誠出版、2000年
『芥川龍之介大辞典』(共著)勉誠出版、2001年
『近代文学作品論集成・死の棘』(共著)クレス出版、2002年
『中有の旅・岩谷征捷初期短編小説』亜細亜文庫、2003年
『桜花爛漫羅利骨灰・岩谷征捷自撰短篇小説』晃栄社文庫、2005年
(株)22世紀アートの本として『父と兄の時間-戦後小説を読み解く』(電子書籍)『ゆきあひ』『祈りのように』『残景』(岩谷征捷の文学世界3部作、POD出版)『人丸・猿丸・蝉丸』がある
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