神に挑んだ6人の世俗哲学者:スピノザ/ヒューム/カント/ニーチェ/ジェイムズ/サンタヤナ
(著) ルイス・ホワイト・ベック
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[商品について]
―視覚、聴覚、嗅覚、味覚等の感覚器官による知覚認識の他に、大脳による思考と言う知性認識能力がある特殊な生物とは?―
1.猿 2.人間 3.鳥
正解は、本書「まえがき」をご覧ください。
神に挑んだ6人の世俗哲学者:スピノザ/ヒューム/カント/ニーチェ/ジェイムズ/サンタヤナとは・・・まずここで言う『世俗』という言葉は、教会と対立していると考えられた世界を意味し、世俗哲学は、確立され受容された、宗教的見解に関して、自律的である哲学を意味しており、その代表的な哲学者6人の紹介となっております。中でもここ最近、ニーチェの格言は、よく耳にすることでしょう。例を挙げますと、有名な格言『神は死んだ』の真意は、今まで信じられてきた価値観は、思い込みに過ぎない。したがって、『神』とはキリスト教の神様を指すのと同時に、絶対的であると思われる存在全てを指し、ニーチェは、その存在を否定したことになるのです。また、「弱いもの=善」であり、救われるべきだという考えや、「強いもの=悪」であり、バチが当たるというような考えも否定しました。個性的な哲学者たちの個々の哲学・宗教観を読み終えた時、人としての生き方について考えさせられる1冊となっています。
[出版社からのコメント]
本書は、ルイス・ホワイト・ペック氏の訳文を全訳されたものです。日本の青年達が、宗教思想に無知な故に不幸な人生を送るケースも発生している事に心を痛め、全訳に至りました。日本人の宗教信仰は、古来「神、儒、仏」と言われ、その後、キリスト教も伝来して多様を極めていますが、その割には比較的、宗教紛争が少ないのは大きな特徴であるといえます。平和に生きる為の道しるべとして、また道徳教育の一環として、哲学者達の言葉に耳を傾けるには、とても良い題材の1冊となっております。哲学と聞くと難しく捉えがちですが、好きな哲学者から読み進めていくこともお薦めです。
【著者プロフィール】
ルイス・ホワイト・ベック(Lewis White Beck 1913-1997)
ロチェスター大学教授
全米7大学で兼任講師
主著 A Commentary on Kant's Critique of Practical Reason(University of Chicago Press,1960)(ドイツ語訳1976年,日本語訳『カント『実践理性批判』の注解』新地書房,1985年)
Philosophic Inquiry : An Introduction to Philosophy (Prentice Hall. 1952)他多数
【訳者プロフィール】
藤田昇吾(ふじた・しょうご)
1939年 生れ
1972年 京都大学大学院文学研究科哲学専攻博士課程単位取得退学
大阪教育大学名誉教授
元大阪総合保育大学教授
主 著『西洋思想の源流と展開』(文化書房博文社、1998年,改訂版2008年)
『カント哲学の特性』(晃洋書房、2004年)
訳 書 L. W.ベック著『カント『実践理性批判』の注解』(新地書房、1985年)
論 文(2000年以降)
「必然と自由──運命と意志」(北九州市立大学紀要、2007年)
「哲学的人間本性論──性無記説,性善説,性悪説」(大阪総合保育大学紀要、2008年)他
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