電子書籍

短編集　戦国に落ちる涙──武田氏の悲恋絵巻

(著) 中津攸子

作品詳細

［商品について］
―戦国を生きた女たちの群像―
権力や名声をかけて、猛々しい男たちが壮絶な戦を交わした戦国時代。しかし、そんな男たちの戦いの裏には、権力を恐れず、境遇に負けない、たくましくて優しい女たちがいた。ーー夫である諏訪頼重の死後、その後を追うかのように十六歳の若さでこの世を去った武田信玄の妹、禰々の悲恋や、二年ぶりの再会に愛を語り合った武田義信とその妻を襲った悲劇の別れなど、甲斐・信濃の女たちの悲劇10話を収めた一書。歴史的事実に創作を織り交ぜ、歴史の片隅に置き忘れられた名もない女性たちの生涯を鮮やかに描き出す。

［目次］
女間者
信玄の妹
諏訪家の姉弟
売られる女
雑兵の女房
うつつあるものと…
悲恋
落人
いたはし女房たち
駆け落ち
あとがき
著者略歴

［担当からのコメント］
戦国時代と聞くと、勇敢な武将たちの激しい戦のイメージをまず思い浮かべる方も多いと思いますが、そこにはいつの時代にも変わらない、男女の切なく、悲しい物語が確かにあったはずです。数百年の時を超えて、そんな彼らのドラマに思いを馳せてみてください。

［著者略歴］
中津攸子（なかつゆうこ）
日本ペンクラブ・日本文芸家協会・俳人協会・大衆文学研究会　各会員
市川市民文化賞奨励賞・中村星湖文学賞・北上市文化振興感謝状・市川市政功労賞・市川市民芸術文化賞　受賞
NHK文化センター・よみうり文化センター元講師・千葉商科大学評議員・市川学園元評議員・投稿誌『新樹』主宰

著書
俳句とエッセイ
『風の道』角川書店
『風わたる』角川書店
『戦跡巡礼』コールサック社
小説
『小説松尾芭蕉』新人物往来社
『真間の手児奈』新人物往来社
『和泉式部秘話』講談社出版
『怨霊蒙古襲来』彩図社
『怨霊忠臣蔵』彩図社
『吉良義周の諏訪流し』日本ペンクラブ電子文藝館
『天平の望郷歌』新人物往来社
歴史
『かぐや姫と古代史の謎』新人物往来社
『みちのく燦々』新人物往来社
『下総歴史人物伝』崙書房
『市川の百年』郷土出版社
『わがまち市川』郷土出版社
『市川の歴史』市川よみうり新聞社
『戦国武田の女たち』山梨ふるさと文庫
『風林火山の女たち』総合出版社歴研
『源義経の覚悟』龍書房
『蒙古襲来と東北』龍書房
『東北は国のまほろば日高見国の面影』時事通信社
『万葉集で読む古代争乱』新人物往来社
『流れ星　吉良忠臣蔵秘話』龍書房
『北上に鬼剣舞あり』龍書房
『東北の輝き』龍書房
『六輪の花』龍書房
『やさしい日本の女性史』総合出版社　歴研
『消されていた東北の歴史』龍書房
『令和時代に万葉集で学ぶ古代史』コールサック社
紀行文
『ロシア世界遺産紀行』千葉印刷
『南アフリカ世界遺産紀行』千葉印刷
『市川歴史さんぽ』エピック社
『京成沿線歴史散歩』エピック社
『葛飾を歩く』NTT出版
『観音札所のあるまち行徳・浦安』中山書房
『沖縄世界遺産紀行』真美社
『インドネシア旅行記』三郷社
『こんにちは中国』崙書房
『楽山　峨眉山　成都紀行』龍書房
エッセイ
『たった一つの真実』中山書房
『いろは歌』中山書房
講演集
『真間の手児奈入水の謎』龍書房
『二十一世紀の女性の生き方』龍書房
『宮本武蔵の覚悟』龍書房
『風林火山・武田氏の興亡』龍書房
絵本
『平将門』『曽谷の百合姫』『奉免の常磐井姫』『真間の手児奈』
『ままのつぎはし』『ぜんろくさん』『市川に来た一茶』
共著
『大日本鳥類大図譜』山階鳥類研究所　　講談社
『差別表現を考える』日本ペンクラブ　　光文社
『私を変えたことば』日本ペンクラブ　　光文社