白い入道雲の下で : 心臓専門医が校長になった

(著) 小沢友紀雄

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作品詳細

[商品について]
―ここには子供たちの夢と笑顔と、教育という魔法を使う人々がいる―
長らく住み慣れた大学の医学部と病院の世界から、とつぜん浦和学院高等学校の校長へーー生徒数2400名あまりのマンモス学校の運営を任された著者は、若さに満ちた生徒やエネルギー溢れる教員たちの姿にまるで不思議の国に迷い込んだような気持ちを感じながらも、この教育の現場で若い生徒たちの未来を考えるという「夢」を実現させようと決意する。学校の意識改革や人材育成をはじめ、大学で培った教育経験をもとにユニークな手法で夢に挑戦したある校長の不思議の国の教育物語。

[目次]
はじめに 不思議の国の物語
第1章 ユーギルの日々
大きな声の迫力
難解なユーギル語
変化する言葉
ユーギル語の「校長賞」
第2章 熱いトタン屋根の上の魔法使いたち
若い生徒たちの未来を考えるという夢
問題解決型思考の導入
綺麗な学校にする魔法は?
個別インタビュー
キャス教授の理論
無限の可能性に満ちた学校改革
生徒の安全第一とライフスキル教育の魔法
新設 活性化委員会
「頑張る仲間をみんなで応援」
浦学ファミリーの名のもとに
「それが自然にできる学校が好き」
学校改革の魔法の評価は?
第3章 浦学野球、ファイヤーレッドの魔法
魔法使いたちの夏、甲子園三年連続出場の快挙
赤銅色の父母の会と野球部応援団
ファイヤーレッドの応援席
仲間のシンボルマークの缶バッチ
みごとな応援席への移動の速さ
浦学サンバ
親子鷹の頑張り
さわやかな涙
日本の匠 八木下帽子の話
贈られたTシャツに着替えて胴上げ
高速道路下のエール交換
甲子園の詩1 阿久悠さんの詩 大輪の華
甲子園の詩2 阿久悠さんの詩 静かなる大記録
「夢」と「希望」の物語
東日本大震災と甲子園野球全国制覇
東日本大震災と浦学石巻交流センター設立
春の選抜野球大会出場への電話
優勝チームの主将が被災地で感じたこと
第4章 アイランドの魔法使いたち
ロゴマークの作り方
バイアスのかからない判断
パワーリフティング競技の熱い瞬間
すばらしい子供たちの親にかけた魔法
他校の校長先生に褒められたハンドボール部員
すばらしき生徒指導部の魔法
なかなか言えない「ありがとう!」
やさしい魔女の住むぴあっこルーム
アルトの読書マラソンと二人のステキな司書さん
ジャズと絵本の読み聞かせのコラボレーションの魔女
観客を感動で涙させたコーラス部のメンタルハーモニー
コーラス部秘話
学校生活における生徒の諸問題の予知予防
発達障害とは何?
おお、運命の女神よ
涙の味の甘いドーナッツ
第5章 学園生活は花盛り
人気の高い女生徒の制服
制服とオリジナルの誇り
おかしな仲間の物語(チイナの復讐)
高校生の恋心
生徒のおばあさまの活け花
全校教職員生徒の集合写真を撮った魔法
華麗なソングリーダー部のチャレンジ
応援に力を尽くすソングリーダー部が全米大会で優勝!
魔法使いの昼ごはん お弁当の話
たった一行の作文(コメント)に込められた母子の幸せ!
インフルエンザ撲滅大作戦
第6章 実り多きワンダーランド
シラバスは生徒の立場で作るべし
わが校独自のリテラシー教育
数学の先生の話からイマージョン教育への道を開く
プレゼンテーションにはリズムと抑揚が重要
四年制大学への現役進学率八割
Gコース生、TOEIC800点オーバーへの魔法
県内最高の生徒募集者数を実現する魔法使いたち
この学校には貴重なデータがいっぱい眠っている!
事務室の机の向きの魔法
保健医療コースを新設
生徒の喝采を浴びた手作りの広報
初めての留学生が浦学にやってきた!
国際交流の成功に必要な仲間意識と継続
カンボジアの孤児院の子供たちの目は輝いていた
浦学では心肺救命処置時にはプッシュ、プッシュ、プッシュ
第7章 二十一世紀型(浦学)教育
「建学の精神と校訓」から行動目標へ
建学の精神「吾道一貫」
校訓 「克己、仁愛、共生」
二十一世紀型(浦学)教育は行動目標の一つになるか?
日本の高校での初の国際安全校
終 章 常に前進! そこに夢と希望がある
あとがき
著者略歴

[担当からのコメント]
義務教育が終わって初めて自分の意志で勉学の場へと進む高校時代は、ある意味では自由と自律を全身で感じる最初の機会かも知れません。本書は、そんな子供たちに相応しい教育の場を提供しようと奮闘する校長先生の記録です。浦学をしている方も知らない方も、ぜひ本書と共に「教育の国の不思議な冒険」をお楽しみください。

[著者略歴]
小沢 友紀雄(おざわ・ゆきお)

〈略 歴〉
一九六二年日本大学医学部卒業、
国立病院東京医療センター研修を経て日本大学医学部第二内科入局、
在籍中に東京医科歯科大学、三井記念病院、東京女子医科大学などで
臨床研修・研究を行い、日本大学付属板橋病院循環機能室長・講師・同病院CCU運営企画委員長となる。
一九八〇~一九八二年米国ノースカロライナ大学医学部心臓内科研究員、
帰国後日本大学医学部第二内科学教室助教授、その後第二内科学教室教授(付属板橋病院内科部長・循環器科長)
二〇〇一年同大学教授定年退職後、日本大学総合科学研究所教授、医学部客員教授を歴任する。
二〇〇四年学校法人明星学園理事、MJG心血管研究所所長
二〇〇七年学校法人明星学園浦和学院高等学校校長
二〇〇八年学校法人明星学園理事長、同学園健康科学センター長
二〇一七年学校法人明星学園退職

〈現在の資格〉
日本循環器学会専門医、日本心臓病学会専門医(FJCC)
米国心臓病学士院院士(FACC)
中国新疆医科大学客座教授
ニューヨーク科学アカデミー会員
中国上海遠大心胸専門病院特別診療顧問
その他

〈学会活動〉
日本循環器学会、日本心臓病学会、日本不整脈心電学会、
その他多数の学会役員を歴任。現在は携帯型伝送心電図を中心とした心電学に関する研究活動を展開し、
二〇〇九年より国際伝送心電学会会頭を務める。
また、中国新疆ウイグル自治区における「自然長寿をめぐる環境と医療」の日中国際共同研究を継続し
二〇一〇年より、日本心臓財団の助成による「予防医学のための携帯型心電計普及事業」を推進。

〈主な著書〉
「体表心臓微小電位とその臨床」
「イベント心電図」
「症例から学ぶ心臓病学」
「不整脈と心臓病」
「心電図トレーニング」
「不整脈トレーニング」
「心電図免許皆伝」
「心電図の新しい読み方」
「心電図診断基準110」
「医師の見たシルクロード」その他多数

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