病める地球最善の救世主は植物:植物を介助する人には問題が

(著) 大橋英雄

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作品詳細

[商品について]
―植物から本来の地球の姿と人のあり方を考える―
温暖化や環境汚染、森林破壊など、私たちが直面する難問はみなヒトという生き物によって生み出されてきた。もはや先送りすることも許されない現状で、ヒトは自らの生き方を真剣に考えなければならない時期にきている。私たちは今こそ学ばなければならない。私たちの地球環境を生み出し、生態系の根幹をなす植物という生き物にーー。長年植物の研究に携わってきた著者が、前著『病める地球の救世主 多彩な植物』に続き、生物学から文学まで地球環境を植物という視点から考える示唆に富む随想集。

[目次]
は じ め に
第1章  地球とその住人たちが直面している心配事
○ 温暖化とその心配事
○ 森林破壊とその心配事
○ 廃棄物、排泄物などの現状と問題点
○ 環境ホルモンによる環境汚染とその恐さ
○ 人口の激増と水資源
○ “もったいない”食の現状
○ 飢餓に呵(さいな)まれている人々と国々
○ 探せばまだ見つかる新植物性資源成分、 クチン
○ タンポポを知れば、 植物のすごさが見えてくる
第2章 植物たちの優れた構造や能力
○ 樹木が巨大かつ長寿になれた理由
○ 「アレロパシー」って何?
○ 種蒔きいろいろ、用心棒にたのむカタクリ
○ 花の咲く時期で人気に差、 春一番のマンサクの場合は
○ マングローブの住処(すみか)は河口部
○ 植物とパラサイトの間柄
○ 光合成を忘れたのか、ギンリョウソウ
○ 今を生きるウラジロとその仲間たち
○ 植物、その区分けと帰属
○ 生物界に君臨している植物の内実
第3章 植物と人の多彩な関わり
○ 「アロマセラピー」って何?
○ 漢方の勘所は診断と処方にもあり
○ ジャパンはジャパンが発祥の地
○ 草木染めへの招待
○ シーボルトと日本植物コレクション
○高望みする日本人の犠牲者、アスナロ
○ キリのあれこれ
○西欧も紙は最近まで手漉きで
○ タケとササのあれこれ
○ 樹木を喫する
第4章 地球環境復元の救世主と 助っ人の資質
○ 温暖化問題の改善で植物を頼みとする理由
○ 地球本来の有り様を知る
○ 生物の学名いろいろ
○ 感染症とCOVID 19パンデミック
○ 人は愚かなのか? 賢いのか?
○ 理想的なリーダー  (1)渋沢栄一
○ 理想的なリーダー  (2)西岡常一
○ 理想的なリーダー  (3)徳川慶勝とその弟たち
○ HOW DARE YOU !!
あ と が き
著者略歴プロフィール

[担当からのコメント]
植物が長い年月を掛けて作り上げてきた環境を、私たちはあっという間に食いつぶそうとしています。環境問題は非常に大きなテーマですが、同時にそれは私たち自身の問題でもあると改めて思わされます。本書を通じて、植物や地球環境について考える機会をもっていただければ嬉しく思います。

[著者略歴]
大橋 英雄 (おおはし ひでお)

現在、愛知県一宮市在住。1944(昭和19)年生まれ。愛知県出身。
愛知県立一宮高等学校卒業。岐阜大学大学院農学研究科(修士課程)修了。
農学博士(九州大学)。
1968年4月岐阜大学助手(農学部)採用。以降、講師、助教授を経て1989年教授昇任。
2009年3月岐阜大学(応用生物科学部)を定年退職、同時に岐阜大学名誉教授。
1986~7年カナダ国ブリテシュコロンビア大学理学部並びに米国バージニア州立大学林学・野生資源学部に留学。
専門は植物細胞成分利用学、特に植物抽出成分の化学および生理化学的研究。
主な著書『樹木抽出成分の利用』(分担)1991、日本木材学会刊、『木質分子生物学』(分担)1994、文永堂、『木材科学講座5環境』(分担)1995、海青社、『木材科学講座1概論』(分担)1998、海青社、『木の魅力』(共著)2010、海青社、『病める地球の救世主 多彩な植物』(単著)2019、文芸社など。

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