理なき愛の終着駅
(著) 北岡信夫
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―幸運と不運は、常に隣り合わせにある―
親鸞聖人の高弟、唯円が聖人の言説を記録にとどめて著したとされる「歎異抄」。その訳書を読んだことをきっかけに真宗の寺に注目した著者は、三浦半島のとある古い寺を訪ねる。取材に応じてくれた僧侶は、三浦半島は頼朝が鎌倉幕府を樹立する上で数千の武士の死者を出し、この近海がどれほどの無惨な流血に色どられたかを語った。しかし、続けて僧侶が語ったこの寺を前年に襲ったある悲劇は、著者の予想だにしないものだった。ーー寺の後継者である青年とその母親を死に導いたものとは。実在の出来事をもとに、人間の業の深さ、そして果てしなき欲望の末路を描いた衝撃の短編ストーリー。
[目次]
前書きにかえて
一.慈眼寺訪問と博上人(はんしょうにん)
二.博善応上人によるこの寺に暮らした男女の死に関する証言
三.理(わり)なき愛の行き着くところ
四.
結びにそえて
[担当からのコメント]
人はときに、決してそうとは知らずに大きな過ちや罪を犯してしまうものです。本書に描かれている親子も、残酷な運命に導かれるようにその悲劇的な結末を迎えます。この世界の儚さが胸に迫る本書、ぜひご一読ください。
[著者プロフィール]
北岡 信夫
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