漢民族とはだれか: 社会学から見た古代中国と日本列島をめぐる「幻の民族」
(著) 安達史人
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「中国は現代も古代も他民族複合国家であり、古層のモンゴロイドとアルタイ系の新モンゴロイドが混合している。その混合や混融の情況を絡まりあった糸だまを少しずつほぐすように分解してみようとしたのが、本書である。」(本書「はじめに」より)
本書は、歴史学や民族学が中国黄河流域に始まった文明の担い手を名づけた「漢民族」という概念を再検証した歴史研究書。「〈倭人〉と〈弥生人〉は同一人物か?」、「漢民族はいなかった⁉」など計4章で構成。通念や一般常識に反旗を翻した刺激的かつ貴重な一冊。
【著者プロフィール】
安達史人(あだちふみと)
1943年生まれ。
東京芸術大学美術学部芸術学科卒業。現在、武蔵野美術大学講師
木の聲舎主催、雑誌「游魚」(西田書店)を発行
著書:
『日本文化論の方法──異人と日本文学』(右文書院)
『神々の悲劇──ギリシア神話世界の光と闇』(北宋社)
『漢民族とはだれか――古代中国と日本列島をめぐる民族・社会学的視点』(右文書店)
『東国武士政権――日記「玉葉」が捉えた鎌倉幕府の展開と、悲劇の武士たち』(批評社)
共著:
『言葉空間の遠近法──安達史人インタビュー集』(右文書院)
『吉本隆明全対話集10』(青土社)
『金石範《火山島》小説世界を語る――済州島四・三事件/在日と日本人/政治と文学をめぐる物語』(児玉幹夫と共著、右文書院)
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