海岸(潮間帯)の生き物図鑑──天草の海と陸が出会う場所にいのちが集まる

(著) 吉﨑和美

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作品詳細

[商品について]
―人の手が加えられる海岸にも、多くの生きものたちがいる。―
潮が満ちたり引いたりする場所を指す「潮間帯」には、多種多様な生きものたちが暮らしています。しかし戦後以降、沿岸道路の建設やテトラポットの設置、また産業用の大規模な埋め立てが行われるなど、潮間帯や海岸は常に大きな変革を求められてきました。本書は、そんな危機的な状況にある海岸環境の実態を知ってもらうべく、著者が天草地方の海岸で見かけた生きものたちの生態を写真と文章で紹介した一書です。ーー砂浜に打ち上げられると、よりそのゼリー状の体が際立つクラゲ類をはじめ、美しい色彩が見る者を魅了するウミウシ類や、身近な存在ながらも普段じっくりと観察することの少ないエビ類やウニ類、ナマコ類など、干潮時に長靴で入れる範囲の海岸において観察できた合計約640種類の生きものたちを掲載。普段は水底に暮らす生きものたちの貴重な姿と、そんな生きものたちで溢れる潮間帯のすばらしさをご覧ください。

[目次]
はじめに
海岸環境
1 海綿動物
2 刺胞動物
3 扁形動物
4 紐型動物
5 腕足動物
6 触手動物
7 軟体動物
8 星口動物
9 ユムシ動物
10 環形動物
11 節足動物
12 棘皮動物
13 寄生・共生
14 潮間帯の魚たち
参考文献
索 引
謝 辞

[担当からのコメント]
本書を眺めていると、この世界には実に多種多様な海洋生物がいること、そして彼らは時に私たちのすぐ近くにまで生活の範囲を広げていることに驚かされます。海辺の散歩のお供としてお楽しみいただけるのはもちろんのこと、潮間帯や海辺の環境回復について考えるきっかけとしても、ぜひご活用ください。

[著者略歴]
吉﨑和美
 1950年熊本市生まれ。1974年に学校事務職員として勤務地の天草に移る。1985年より天草自然研究会として、天草地方を中心とした動植物及び自然環境の調査、保護活動を続けている。

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