"法廷モノ"名作映画から学ぶ生きた法律と裁判
(著) 坂和章平
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――戦後日本を代表する弁護士のひとりである中坊公平は、通称として平成の何と呼ばれていたでしょうか。
1.金さん、2.鬼平、3.仕事人
司法改革に取り組んだ方としても知られています。正解は、本書第3章序節「弁護士の目でみる『映画評論』その4」をご覧ください。
法廷モノの映画は、陪審員や無罪の推定など様々な法律用語が飛び交います。また法廷劇の醍醐味である証人尋問などのやりとりは、厳密なルールに基づいてなされています。勿論、そうした言葉やルールを知らなくても映画を楽しむことはできますが、たとえば殺人罪で判決に至るまでの法廷手続の知識を知っていると、鑑賞の楽しみも倍増するでしょう。では法廷モノの名作映画の数々を鑑賞しながら、それを学んでしまえば一挙両得ではないか――本書はそうした目論見のもと、弁護士であり映画評論家でもある著者が、これまで鑑賞してきた作品の中から、ハリウッドをはじめ日本や韓国、中国、ドイツなど、各国の名作を厳選して解説した作品です。序章の問題意識と併せて読めば、「生きた」法律を楽しみながら学ぶことができる内容となっています。
[目次]
はしがき(1) ―『シネマから学ぶ生きた法律』の第1号企画としての『“法廷モノ”名作映画から学ぶ生きた法律と裁判』の出版を自ら祝して―
はしがき(2) ―本書の狙いとその構成―
序章 本書出版の問題意識
第1節 新聞掲載記事にみる問題意識
第2節 「法苑」と「法律新聞」にみる問題意識
第3節 法律家を目指すあなたに ―映画評論を書き始めた頃にみる問題意識―
第4節 『名作映画から学ぶ裁判員制度』にみる問題意識
第1章 ハリウッドの法廷モノ その1 ―本場ハリウッドの本格的法廷モノ―
序節 陪審映画あれこれ―「法苑」より
第1節 必見!これぞ、ハリウッドの本格的法廷モノ!
第2節 米国にはこんな職業も!
第3節 こんな事件の法廷は?
第2章 ハリウッドの法廷モノ その2 ―こんな事例もあんな事例も―
第1節 米国ではこんな法廷闘争も!
第2節 捕虜収容所では?国家運輸安全委員会では?
第3節 死刑制度の是非は?冤罪の恐さは?
第3章 日本の法廷モノ その1 ―邦画の本格的法廷モノ―
序節 裁判員制度が発足!裁判員をいかに啓蒙?
第1節 法廷モノ古典的名作
第2節 近時の話題作に注目
第3節 ベストセラー小説にみる法廷モノ その1
第4節 ベストセラー小説にみる法廷モノ その2
第4章 日本の法廷モノ その2 ―こんな事例もあんな事例も―
第1節 面白い切り口の法廷モノにも注目!
第2節 軍事法廷では?
第3節 有事法制、憲法改正の是非は?
第4節 冤罪の恐さをどう考える?
第5節 死刑囚とどう向き合う?
第5章 韓国の法廷モノ
第1節 韓国にはこんな本格的法廷モノが!
第2節 韓国の法廷モノは恋愛劇や家族劇と並行!
第3節 韓国では死刑囚とこんな向き合い方も!
第6章 中国の法廷モノ
第1節 中国では臓器移植を巡ってこんな裁判が!
第2節 法廷での証人(証言)の価値は?
第3節 私が判事なら?弁護人なら?
第7章 ドイツの法廷モノ ―ナチスを裁く法廷から戦後のドイツを考える―
序節 『法苑』でこんな問題提起を!
第1節 アイヒマン裁判とは?悪の凡庸とは?
第2節 アウシュビッツ裁判とは?
第3節 アーヴィングvsリップシュタット裁判とは?
第4節 こんな無名の裁判も
第8章 その他の国々の法廷モノ
第1節 ロシアの法廷モノ
第2節 フランスの法廷モノ
第3節 インドの法廷モノ
第4節 イランの法廷モノ
第5節 レバノンの法廷モノ
第6節 フィリピンでは?
おわりに
弁護士兼映画評論家 坂和章平の著書の紹介
<都市問題に関する著書>
<映画評論に関する著書>
<その他の著書>
<中国語の著書>
<都市問題に関する著書>
<コラム集>
<名作映画から学ぶ>
<中国語の著書>
<その他の著書>
<シネマルームは1巻から42巻まで!>
*著者プロフィール*
[出版社からのコメント]
対立する当事者の利害がぶつかり合う裁判という場は、真剣な闘争が繰り広げられるドラマを描き出す場として、映画や小説などの題材となってきましたが、その奥にある問題意識に辿り着くためには法律知識があると便利です。本書を通じて、ぜひ楽しみながら法律について学んでいただければ嬉しく思います。
*著者プロフィール*
坂和 章平(さかわ・しょうへい)
1949(昭和24)年1月 愛媛県松山市に生まれる
1971(昭和46)年3月 大阪大学法学部卒業
1972(昭和47)年4月 司法修習生(26期)
1974(昭和49)年4月 弁護士登録(大阪弁護士会)
1979(昭和54)年7月 坂和章平法律事務所開設
(後 坂和総合法律事務所に改称) 現在に至る
<受賞>
01(平成13)年5月 日本都市計画学会「石川賞」
同年同月 日本不動産学会「実務著作賞」
<検定>
06(平成18)年7月 映画検定4級合格
07(平成19)年1月 同 3級合格
11(平成23)年12月 中国語検定4級・3級合格
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