江戸町奉行所物語
(著) 堤淳一
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―江戸治政の要・町奉行所とは―
享保年間には人口130万人にのぼったと言われる江戸。そのうち町人は60万人を占め、その多くは長屋が密集する高密度地域に暮らしていた。本書は、明治元年に南北市政裁判所となるまでの264年間、その江戸の治政を預かり、立法、行政、司法を執行する役職を担ってきた江戸町奉行所について、徳川幕府の本質を地方分権制度という視点からとらえ、現在の民事裁判制度との比較を試みながら、その実像に迫ろうとした作品である。江戸の歴史や人々の暮らしを知る一書として、示唆に富む内容となっている。
[目次]
序
一、徳川という「くに」──地方分権と中央集権と
二、江戸というまち──町人地は超過密
三、町奉行所のしくみ──南の番所 北の番所
四、町奉行所の人びと──奉行・与力・同心・岡っ引き
五、町奉行所のはたらき──奉行所は江戸の総合官庁
六、町奉行所と民事裁判──裁判は治政の要諦
[出版社からのコメント]
歴史を今に活かすという視点で見るとき、200年以上にわたる治平を実現した江戸時代について知ることは、現代の私たちにとって有用なことではないかと思います。本書を通じて、多くの方に現在の司法制度や日本という国のあり方について考える機会を持っていただければ嬉しく思います。
【著者略歴】
堤 淳一(つつみ・じゅんいち)
昭和16(1941)年横浜生まれ
昭和39(1964)年中央大学法学部卒業
昭和42(1967)年弁護士登録(東京弁護士会)
日弁連常務理事、東京都弁護士協同組合理事長、
全国弁護士協同組合連合会理事長などを務める
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