気づきと学びの「自然教育」をはじめよう——感動体験をすれば子供たちは変わってゆく
(著) 豊島安明
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[商品について]
―感動体験は多くの人を動かす―
心の豊かさや強い意欲を生みだし子供たちのやる気を育てていく感動体験がいま、教育の場で求められている。習い事やテレビゲームなどの遊びに時間を費やす現代の子供たちにとって、自然を通して得られる感動体験は思いやりを持つ心や探求心、集団意識を育むうえで格好の教材となる。ーーこれまで2つの小学校で感動体験の教育を実践してきた著者が、地域を巻き込みながら身近にある自然の中で子供たちに感動体感をさせるための考え方と具体的な方法を自身の教育実践の成果を交えながら説明した、初めての人のための感動体験教育入門書。
[目次]
はじめに
序文―コバルトブルーの世界―
自然教育との出会い
はじめに
一 自然教育を通した人との出会い
二 内田の環境を守る会の誕生
三 「京葉の環境を守る会」誕生
四 「ビオトープ設置委員会」の立ち上げ
心の豊かさと感動体験
一 幼いころの体験
二 対比して見えたこと
感動体験とは
一 子供たちの遊びや文化の消失
(一)子供観の論争より
(二)社会の変化と子供の育成
二 感動体験の消失
(一)子供たちの育成と社会の利益
(二)子供を取り巻く環境
三 屋外遊びから屋内遊びへ
感動体験の必要性
一 子供たちに必要な感動体験
(一)なぜ感動体験が必要なのか
(二)感動を忘れた子供たち
二 自然教育の教材
(一)自然教育の多様性
(二)演出にも工夫する
(三)感動体験は幼い時から
気づいてほしい、自然教育の大切さ
一 フィールドが教えてくれる
(一)自分のフィールドを持つ
(二)フィールドではみんなが先生
二 身近なことから始める
(一)気づくこと、そして知ること
(二)気づきは、問いかけから
(三)体験することから始まる
(四)地域のマップづくり
(五)何ができるか、何から始めるか
三 農業体験から学ぶこと
(一)植物を植える楽しさを教える
(二)育てる楽しさを体験する
(三)食することの楽しさ
四 自然の大切さを知る
(一)自然環境を見直す
(二)今、私たちにできること
(三)大人が手本になろう
自然教育の実践
一 幼いころの感動が活かされる
二 内田小学校での実践
(一)教材の検討
(二)中間発表
(三)三位一体となった実践
(四)子供たちへの自然教育
(五)教師たちの感想
(六)地域での取り組み
三 京葉小学校への赴任
(一)内田小学校のその後
(二)家庭や地域のその後
四 京葉小学校での実践
(一)自然環境の認識
(二)PTA組織の見直し
(三)PTA環境委員会の最初の仕事
(四)環境委員会のプログラム
(五)行政との共催から見えたこと
(六)第二回「見直そう! 京葉の自然環境」
(七)実践の発表
(八)京葉の環境を守る会の立ち上げ
五 牛久小学校での実践
(一)ビオトープ設置委員会の立ち上げ
(二)ボランティアの協力
(三)ビオトープづくりを通して
六 自然教育を振り返って
参考・引用文献
プロフィール
[担当からのコメント]
本書は主に子供たちの教育としての感動体験をテーマにしていますが、自然と人間の関係を改めて見直すという意味では大人にとっても大変示唆に富む内容になっています。家庭や地域社会で自然との関わりを考えていくことは、私たちが直面する地球環境の問題にもつながっていくのではないかと思います。ぜひご一読ください。
[著者プロフィール]
豊島 安明(とよしま・やすあき)
一九四九年七月一〇日 山口県生まれ
一九九二年 市原市立内田小学校
一九九六年 同京葉小学校
二〇〇〇年 同牛久小学校
一九九三年 環境教育第一次公開研究会
一九九四年 環境教育第二次公開研究会
ソニー優良校受賞(原稿執筆)
「ちば環境文化賞」特別賞受賞(原稿執筆)
一九九五年 環境教育第三次公開研究会
「学校と家庭・地域社会が連携して進める環境教育」共著、明治図書
一九九六年 「自然と人間を結ぶ」(登校前にひと仕事、毎日通う自分の畑)、農文協
一九九七年 「自然と人間を結ぶ」(海苔に学ぶ地域の自然と食べ物)、農文協
環境庁より環境カウンセラーの認定を受ける
一九九八年 「食農教育」(五感を揺さぶる体験から詩も生まれる)、農文協
「ちば環境文化賞」特別賞受賞(原稿執筆)
小学校の特別活動(身近な自然環境の認識から)、明治図書
二〇〇〇年 道徳教育(地域の良さをとりこみ、教師の柔軟な発想を生かす授業)、
明治図書
「ちば環境文化賞」特別賞受賞(原稿執筆)
二〇二一年 「青ひげ先生と不思議な少年」デザインエッグ株式会社
二〇二一年 「エコトーンの森に魅せられて」〜春編〜デザインエッグ株式会社
二〇二二年 「エコトーンの森に魅せられて」〜夏編〜デザインエッグ株式会社
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