死ぬ意味 生きる意味
(著) 釈迦裕史
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[商品について]
―いのちの充実、本願にであえる喜び―
何ひとつとして永久に存在し得るものはない、全てのものが変わりゆく世界の中で、私たちは普段、自分たちがこの世に生まれた以上は必ず死ぬ生命である、ということから目を逸らして生きています。しかし、真実の姿は「無常の存在」であるにもかかわらず、死を遠ざけて生きるということは、同時に今の「生」をおろそかにしているということに他なりません。本書は、浄願寺住職を務め浄土真宗の教えを伝えてきた著者が、この無常の真理を内観しながら、いのちとは何か、生きるとは何かについて、自身の体験と親鸞聖人の言葉をひきながら語り伝える法話集です。平易な語り口で、日常のちょっとしたひとときでもお楽しみいただける内容となっています。
[目次]
第一章 いのちのこと
第一話 大原の里で出合った女性
第二話 死の判定は手のぬくもり
第三話 松茸ごはんの思い出
第四話 何を生きる力にするのか
第五話 今年かぎりの大文字の送り火
第二章 生きること
第一話 大勢の愛の中にいてなぜみにくいことばかり考えるのだろう
第二話 我執の壁がとりはずされるとき
第三話 いい人生でした 待ってますからね
第四話 毋さんごめん、そしてありがとう
第五話 心の合掌・三宮先生をしのんで
[出版社からのコメント]
現代の私たちは、死を隠蔽する社会に生きています。日々多くの人が亡くなり、また多くの生命が生死を繰り返しているにもかかわらず、日常の中でそうした光景に出会うことはほとんどありません。その様な社会であるからこそ、生と表裏一体である死を考えることは、これまで以上に重要なことなのかも知れません。本書を通じて、多くの方が人間としての本来の姿に目を向けるきっかけを持っていただければ嬉しく思います。
[著者プロフィール]
釈迦 裕史(しゃか・ひろふみ)
滋賀県に生まれる
龍谷大学文学部国文学科卒業
元滋賀県立高校教諭
浄土真宗本願寺派布教使
滋賀教区高島組浄願寺前住職
©釈迦 裕史 (P)22世紀アート
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