歴史を飛び越した革命家、トロツキー
(著) 篠崎務
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―希代の革命家を覆いつくした歴史の闇―
レーニンと共にロシア革命を推進し、生命の危険を顧みることなくスターリン批判を続け、最期はメキシコで暗殺された「悲劇の革命家」トロツキー。
本書は、ソ連「内務人民委員部」(NKVD)本部と工作員の暗号電報を米軍通信情報部が傍受・解読した「VENONA」文書を軸に、トロツキー暗殺の歴史的流れを追うと共に、トロツキーの歩みを様々なエピソードを織り込みながらまとめた作品である。
トロツキーの再評価がなされつつある今、改めて歴史を見直す一書として、示唆に富む内容となっている。
[目次]
まえがき
プロローグ
1●一〇月革命を支援したアメリカ資本とドイツ軍
2●トロツキーの暗殺者たちはスペイン内戦育ち
3●追うスターリン、追われるトロツキー
4●メキシコに逃れたトロツキー
5●VENONA PROJECT(ソ連外交暗号電報解読作業)
6●VENONA PROJECTが明かした
トロツキー暗殺者奪還計画
7●弟が語る暗殺者、兄ラモン・メルカデル像
8●トロツキーの動向と暗殺の背後を追っていたFBI
おわりに
あとがき
参考文献
[出版社からのコメント]
歴史の全体像は、時間が経過してはじめて捉えられるという側面もあるように思います。様々な資料が公開される中で、歴史の大きなうねりに飲み込まれてしまった希代の革命家の理想を、本書を通じて多くの方に知っていただければ嬉しく思います。
【著者プロフィール】
篠﨑 務(しのざき・つとむ)
1934年東京都生まれ。
1958年早稲田大学卒業。同年江商(株)入社、産業機械部勤務。
1967年、凸版印刷(株)入社。同社国際部長、トッパン ムーア システムズ(株)国際本部長・常務取締役歴任。米国に16年、オーストラリアに3年駐在勤務。
日露歴史研究センター幹事、ジョージ・オーウェル読書会会員、アメリカ野球愛好会会員。
訳書:『米国公文書ゾルゲ事件資料集』白井久也編(社会評論社)、共訳書:『二つの脳を持つ男』パトリック・ハミルトン著(小学館)、『ジョージオウエル評論集』大石健太郎監修(彩美社)、他アメリカ大リーグ関連書4冊。
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