桜万代:縄文と海と日本人
(著) 清水征政
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―九州に眠る、縄文の記憶―
かつて、「九州には縄文時代はなかったのではないか」と言われるほど、縄文遺跡の少なかった九州。しかし近年、青森県の三内丸山遺跡より4000年も前に繁栄したと思われる大集落、上野原遺跡が鹿児島県で発見されるなど、現在では九州でも多くの縄文以前の遺跡が発掘されている。本書は、そんな上野原遺跡をはじめ、海からの影響が強い古代の遺跡の一部を検証して回った探訪の記録である。ーー著者自らが撮影した遺跡や神社の豊富な写真に加え、各地にまつわる歴史や神話の概要、また著者独自の歴史的推測を多数掲載。九州という地から広がりを見せた古代日本の足跡を巡る旅へ、あなたを誘う一書。
[目次]
はじめに
一万年以上前の遺跡
①水迫遺跡
②栫ノ原遺跡
③上野原遺跡
④橋牟礼遺跡
神話と現実の接点
⑤笠沙の岬
⑥竹屋神社
⑦狭野神社
天孫降臨のシンボル
⑧霧島神宮
天孫降臨が北部九州に於いてなされたとすればここも候補神社
⑨日向神社
徐福は結果的に弥生時代の先駆けとなった
⑩徐福伝説と八女・童男山古墳群
土器はもっとも確かな歴史証拠
⑪土器分布による考察
一、市来式土器
二、免田式土器
三、隆帯文土器
四、曽畑式土器
五、一湊式土器
土器を手掛かりとしてみる
⑫大隅・奄美群島の古代
先端科学の現実
⑬私の遺伝子探訪 ゼネシスライフ株式会社依頼データによる
世界的視点
⑭レビイストロースの日本観
あとがき
[担当からのコメント]
本書を読んでいると、現代を生きる私たちの中にも、遥か昔から脈々と受け継がれてきた古代人たちの血が流れていることをひしひしと感じます。著者とともに九州の遺跡や神社を巡り、その大きな歴史の流れを感じられる本書、ぜひご一読ください。
[著者プロフィール]
清水征政
プロフィール
鹿児島大学工学部建築学科卒業
1級建築士
著作
新・日本人論 サクラ群集(日本文学館)
続・新日本人論 雪割桜(22世紀アート)
日本国論 4万年の足跡と日本の行方(22世紀アート)
日田杉論考 ヤブクグリインタロウ(私家版)
陶芸作品写真集 縄文の思い出(私家版)
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