桃太郎の謎の行方
(著) 山口勝久
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―よく考えれば不思議な説話、その謎が明らかになる―
前著『桃太郎の謎』で桃太郎の物語と陰陽五行説の関係を鋭く論じた著者が、さらに論を進めて浦島太郎や金太郎、一寸法師、竹取物語なども「陰陽五行説」の思想の影響を受けて創作されたことを明らかにする本書。辰野金吾が設計した「東京駅」と武雄温泉の「竜宮城楼門」の謎や、物語の裏に隠されている桃源郷、蓬莱山、常世国などの仙境における不老不死の世界観にも触れながら、漢字という文化の視点も交じえ分かりやすく解説する。
[目次]
はじめに
一、東京駅と武雄温泉の竜宮城楼門の 両天井に描かれている十二支の謎
二、『浦島太郎』の民話について
三、『桃太郎』の民話の条件
四、『金太郎』の肌の色はなぜ赤いのか
五、『一寸法師』『竹取物語』に見られる陰陽五行説の影響
『一寸法師』への影響
『竹取物語』への影響
六、猿田彦神社の「庚申祭」について
七、「牽牛子塚(けんごしづか)古墳」の構築法
八、十二支獣と木星など五星の起源の謎
九、貝貨幣の起源
十、高松塚・キトラ両古墳の壁画に描かれている「玄武」の謎
附 録
あとがき
【参考文献】
著者プロフィール
[著者プロフィール]
山口 勝久(やまぐち かつひさ)
(号 如石(じょせき))
福岡県福岡市出身。1946年生まれ。
大東文化大学文学部中国文学科卒。
処女作『桃太郎の謎』(創栄出版)が、日本自費出版文化賞の研究・評論部門に入選。産経国際書展篆刻部門秀作(2)、毎日書道展刻字部門・かな部門各入選、県展漢字部門(6)入選。剣道二段、居合道六段。
[担当からのコメント]
子どものころからお馴染みの昔ばなしも、彫れば掘るほど奥深いと本書を読みながら改めて感じます。子どもの頃に不思議に感じたことが、考古学や歴史学、民族学などの研究成果を駆使しながら解きほぐされていく謎解きの醍醐味を、ぜひお楽しみください。
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