未来は花 子等はその種:子供達に語る
(著) 田村一二
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―人生の揺籃期に届ける言葉―
教育は、目指す子供像に向かってときどきの課題解決を図りながら子供を育てる営みに他ならない。本書は、高校と中学校の教師生活の後に初めて校長として小学校に赴任した著者が、小学一年生から六年生までが集う、毎月1回行われる全校朝会や様々な学校行事の中で、命の大切さや思いやり、目標を持って明るく生きることなど、子供たちに繰り返し語りかけた逞しく生き抜くためのメッセージをまとめた作品である。楽しいことだけでなく、悲しいことや辛いことも含めて届け続けた言葉は、子供たちの成長の記録であると同時に、年齢を問わず今いちど原点に立ち返って大切なものを見つめ直すうえで格好の内容となっている。
[目次]
はじめに
平成十四年度 ─ 中条町立柴橋小学校
平成十四年六月四日 挨拶は…
平成十四年七月二十四日 一学期終業式「千、百、十、一」
平成十四年九月二日 二学期始業式 脱皮
平成十四年十月二十日 文化祭 新しく作ることとまねをすること
平成十四年十月三十日 収穫祭 お米パワー
平成十四年十一月十九日 親 孝 行
平成十四年十二月一日 総合的な学習 六年生へ 夢という種をまこう
平成十五年一月八日 三学期始業式 Sさんへの励まし
平成十五年一月三十一日 おへその役割
平成十五年二月四日 清 掃
平成十五年三月二十四日 三学期終業式 「たのしみは…」と「伸びる」
〈卒業アルバム〉 平成十五年三月 贈る言葉 「七転八起」
平成十五年度 ─ 中条町立柴橋小学校
平成十五年四月四日 一学期始業式 みんなのために働こう
平成十五年四月十一日 創立一二二周年 地域が建ててくれた柴橋小学校
平成十五年四月二十八日 交通安全教室 ルールを知らないと危険
平成十五年五月二日 大峰山(おおみねやま)登山 山が笑う
平成十五年九月一日 二学期始業式 挑戦する二学期
平成十五年十月十九日 文化祭 創り出す楽しさ
平成十五年十一月二十七日 「銅像くん」への質問に答えます。── 二宮金次郎の話
平成十六年一月八日 三学期始業式 「申(さる)」と「猿」
平成十六年一月十四日 書初め大会 ひらがなとカタカナ
平成十六年二月五日 うさぎやにわとりは寒くないか
〈卒業アルバム〉 平成十六年三月 続・贈る言葉 「精進(しょうじん)」
平成十六年度 ─ 中条町立柴橋小学校
平成十六年四月五日 一学期始業式 本気ですれば
平成十六年四月二十八日 大峰山(おおみねやま)登山 山が逃げる
平成十六年五月十二日 田植え 稲作の始まり
平成十六年七月一日 命はたった一つ
平成十六年九月九日 稲刈り 稲の花
平成十六年十月八日 マラソン大会 一汗多く
平成十六年十一月十日 頑張れ中越・負けるな中越
平成十六年十二月二十二日 二学期終業式 天皇誕生日・助け合う心
平成十七年一月十一日 三学期始業式 Y子さんへ…、そして親の心
平成十七年一月十四日 書初め大会 空海
平成十七年二月三日 常世(とこよ)の長鳴鳥(ながなきどり)
〈卒業アルバム〉 平成十七年三月 続々・贈る言葉 「堅心如 」《堅き心の (やじり)如し》
平成十七年度 ─ 三条市立月岡小学校
平成十七年四月二十七日 人の気持ちを考えて行動できる子になろう
平成十七年六月二十九日 自分の命を守ろう
平成十七年九月一日 二学期始業式 夏休み中の成長
平成十七年九月十五日 避難訓練 煙の怖さ
平成十七年十二月七日 勿体無い
平成十八年一月十日 三学期始業式 今年は「戌(いぬ)」年
平成十八年三月二十四日 平成十七年度卒業式 式辞
〈卒業文集〉 平成十八年三月 中学生になるということ 「志(こころざし)を持つ」
平成十八年度 ─ 三条市立月岡小学校
平成十八年四月五日 一学期始業式 桜の花が咲くために
平成十八年四月二十六日 自転車は板のような乗り物
平成十八年四月二十六日 避難訓練命を守る
平成十八年七月五日 一枚の写真から
平成十八年十一月二十二日 いじめは卑怯・あなたは一人ではない!・命は一つ
平成十八年十二月六日 命が疲れたと言うまで ―闘病五年 最後まで生き抜いた由貴奈さん―
平成十九年一月九日 三学期始業式 十二支のはじまり
平成十九年二月二十八日 三月 それは「ありがとう」に溢(あふ)れる月
平成十九年三月二十二日 三月の二つの別れ
〈卒業文集〉 平成十九年三月 行(ゆ)くに徑(こみち)に由(よ)らず ―諸橋轍次(もろはしてつじ)博士の言葉から―
平成十九年度 ─ 三条市立月岡小学校
平成十九年四月五日 一学期始業式 四月のキーワード 「新」
平成十九年四月十八日 きく ―「聞く」・「聴く」
平成十九年五月二日 槻田(つきた)神社について
平成十九年九月三日 二学期始業式 中越沖地震から学ぶもの
平成十九年十二月三日 冬を占う
平成十九年十二月二十一日 二学期終業式 月岡小三大ニュースと「ふゆやすみ」
平成二十年一月八日 三学期始業式 ねずみの話
平成二十年一月九日 校内書初め大会 寒中の習字
平成二十年一月三十日 手を出しましょう
平成二十年二月二十七日 感謝と恩返し
平成二十年三月二十四日 バトンをつなぐ
平成二十年三月二十五日 平成十九年度卒業式 式辞
〈卒業文集〉 平成二十年三月 今を生きる・未来を生きる
平成二十年度 ─ 三条市立条南小学校
平成二十年四月二十三日 交通安全教室 交通安全標語から
平成二十年五月二十七日 条南小大運動会 アンデルセン選手の話
平成二十年七月一日 心を磨く言葉
平成二十年十二月二十四日 命の大切さ 沙織さんが残したもの
平成二十一年一月八日 三学期始業式 牛の話
平成二十一年二月三日 豆まきに出てくる言葉
平成二十一年三月二十四日 三学期終業式 つなぐ
平成二十一年三月二十五日 平成二十年度卒業式 式辞
(卒業証書授与の後に故沙織さんへ) 手作りの卒業証書 沙織さんとともに
平成二十一年度 ─ 三条市立条南小学校
平成二十一年四月六日 一学期始業式 大きくなろう
平成二十一年五月十二日 一人一人の違いを認め合おう
平成二十一年六月二日 未来は花 子等はその種
平成二十一年六月三十日 「いたいな」の詩を読んで
平成二十一年七月十三日 七・一三水害を乗り越えて
平成二十一年九月十四日 命の大切さを考える週間
平成二十一年十二月一日 病気にならない丈夫な体をつくろう
平成二十二年三月二十四日 三学期終業式 「成長を確かめる日、つなぐ日」、そして「国歌の意味と校歌」
平成二十二年三月二十六日 退職の挨拶 悔いのない三十五年、睦みて集う学舎(まなびや)
幾年月を振り返れば
あとがき
著者略歴
[出版社からのコメント]
知識や経験の少ない子供たちは、無防備なほどに純粋で繊細な心を持っています。その心にまで届くことができる言葉を生みだすのは、決して簡単なことではありません。本書の中には、苦心しながらも子供たちの問題と向き合い、ときには子供たちの未来に向けて語られた言葉の数々がまとめられています。教職に携わる方はもちろん、子供の教育に関心を持つ全ての方に手に取っていただければ嬉しく思います。
【著者略歴】
田村一二(たむら・かずじ)
昭和二四年(一九四九年)七月 新潟県生
昭和四七年 中央大学理工学部卒業
昭和四八年より、一〇年間、新潟県外の中・高等学校に勤務
昭和五八年四月から昭和六〇年三月 上越教育大学大学院
昭和六〇年四月より新潟県内公立中学校に勤務
平成十四年四月から平成二二年三月 新潟県内の小学校長歴任
平成二二年三月 定年退職
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