早稲田に青山白雲あり──早稲田大学の自由独立精神と進取独創

(著) 岡田寛士

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作品詳細

[商品について]
――早稲田大学第1回卒業生で、坪内逍遙から前途を属目され後に日本童話文檀の巨木と仰がれた人物は、次の誰でしょうか。
1.島村抱月、2.小川未明、3.立原正秋
正解は本書「『早稲田文学』復刊の周辺」をご覧ください。
民主主義の政治を行うためには、青年を教育することが必要である――その理想を実現するために大隈重信が創設した早稲田大学。日本を代表する大学の1つであり、多くの才能を輩出した同学の理念と歩みは如何なるものだったのか。早稲田大学を母校とする著者が、学内制度の変遷や戦時下の状況など東京専門学校設立から100周年までの道のりと共に、その精神的風土の起源を描き出す。ワセダを愛する全ての人にお届けする一冊。

[目次]
大隈重信、野(や)に下る
鷗渡会
立憲改進党結成
学校創設に着手
学校創設の地
東京専門学校開校式明治十五年(一八八二)十月二十一日
官憲による迫害
創設当初の学科と講師
同攻会と校友会結成
予科、土木工学科の認可申請
法律学科に危機
高等科と専修英学科の新設
小野梓死す
独立経営に踏み出す
『講義録』開始
英語専門科新設
文学科創設
擬国会開始
法学生討論会、演説会
研究科、科外講義
巡回講話開始
教師陣容の拡充強化
資金募集と第一期拡充事業
大学の予科設置
東京専門学校を早稲田大学と改称明治三十五年(一九○二)九月二日
大学としての新学制
図書館新築
聴講生・公開講義・特待研究生
大学部商科新設
早稲田大学第一回卒業式
初代総長、初代学長
大学としての形態整備
大隈銅像建設、校歌発表
第二期拡充事業
大学部理工科開始
教育課程の充実
早稲田大学「教旨」宣言
騒動勃発
早稲田大学設立認可大正九年(一九二〇)二月五日
理工学部の充実
東洋一図書館落成
大隈講堂竣工祝賀式
演劇博物館建設
学制改革実施
大隈重信銅像・高田早苗銅像除幕
耐久校舎の建設増加
小野梓顕彰
戦時体制の影響
女子学生の学部入学
学徒出陣
学徒勤労動員
厚生援護措置
学生運動拡大
戦後施策進展
新制早稲田大学発足昭和二十四年(一九四九)四月二十一日
新制大学院
創立七十周年記念祝典
国際交流推進
創立七十五周年記念会堂竣工
創立八十周年記念高層建築
社会科学部
『神田川』の頃
国際交流の進展
創立百周年記念祝典
人間科学部
建学の風土
大隈重信(八太郎改め)
小野梓(雅号・東洋)
高田(たかた)早苗(銈之助改め雅号・半峯、半峰、松屋主人)
天野為之
坪内雄蔵(勇蔵改め雅号・逍遙、春の屋おぼろ、等々)
あとがき
著者プロフイール

[担当からのコメント]
大学で何を学ぶか、大学で学ぶ意義とは何か、学生時代にそんなことを考えたことはないでしょうか。現在の大学は就職あっせん機関の様になっていますが、本書の中にある早稲田大学の歴史を見れば、大学は何のためにあるのかということの一つの答えが見つかるのではないかと思います。これから進学される方はもちろん、(ワセダに限らず)社会人となった方々にもお薦めしたい一冊です。

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