日本情緒の教育論──美しい言葉が美しい心を育む

(著) 土屋秀宇

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作品詳細

[商品について]
―美しい心は美しい言葉から生まれる―
「ぶっ殺すぞ」、「ふざけんじゃねーよ」。親子の間で交わされるものとは思えないほど殺伐とした言葉。だがそうした「言葉の環境汚染」が、いま日本で着実に進行している。ーー本書では、人間だけがもつ崇高な心の働き「徳性」を育てることの大切さや、早い段階から子を預ける「母子分離」の情況が生み出す「愛着障害」の急増など、現代の日本が抱える課題と、正しい言葉の教育や語彙力の強化が子供の成長にもたらす恩恵を、豊富な資料や研究を参考にしながら解説する。親の立場からではなく、育てられる側の子の立場から教育や育児を考える著者の魂の叫びが込められた一書。

[目次]
はじめに
第一章 人間 この不思議なる存在
奇跡の存在 それが人間!
矛盾した存在 これも人間!
○抑止の訓練で育てる「自他一如の心」
○育てるべきは「徳性」
第二章 子供達に いま何が?
今 気がかりなこと  (その1)
今 気がかりなこと  (その2)
今 気がかりなこと  (その3)
第三章 学校に入ってからでは遅い! ~問題解決の視点を乳・幼児期にうつすべし~
脳科学の英知を教育に  (その1─1)
愛着形成のキーワードは愛語とタッチング
スマホ授乳はわが子への虐待行為!
愛着障害への対応と処方箋 ねばり強く愛着の再形成に努める
○乳幼児を代弁する育児国策を
第四章 脳科学の英知に学ぶ 「心」と「言葉」の関係
人間言葉無しで生きられるか?
脳科学の英知を教育に  (その1─2)
言葉と心と脳の切っても切れない関係
日本の子供達の弱点は読解力
言葉のはたらき
母親の読み聞かせには特別な意味がある
第五章 創造性の原動力は語彙力
なぜ幼児や障害児に漢字を?
漢字は語彙入力に最適の文字
内的言語をたくわえることの重要性
いつまで続けるのか 子供の知に蓋をする教育 小学校の教科書には醜い表記・未熟国語がいっぱい!
日本人のアイデンティティである国語の否定が元凶!
言葉の教育で変容する子供たち
言葉をインプットした子供は その後どうなる?
参考文献
あとがき
著者略歴

[担当からのコメント]
若者のあいだで新たな造語が流行し、政治やマスコミの世界でも目新しい横文字の言葉が頻繁に見られる昨今ですが、日本が長い歴史の中で育んできた美しい日本語の教育こそが、いま求められているのだと本書を読むと痛感します。教育や育児を考えるすべての方にご一読いただきたい一書です。

[著者略歴]
土屋秀宇(つちやひでお)
昭和17年 千葉県生まれ。
昭和40年 千葉大学教育学部英語科卒業。教員人生スタート
平成6年  「自ら学ぶ力を育てる漢字指導」で第34回讀賣教育賞優秀賞受賞
平成15年  13年間にわたり小・中学校の校長を歴任し定年退職
 退職後20年を経るも、日本人劣化の元凶が「戦後の誤れる国語」にあると思ひ定め、蟷螂の斧と知りつつ、その是正と日本の伝統的言語文化を子供達につなげるべく活動中。
傍ら、虐待や愛着障害の激増など家庭崩壊への危機感から一般社団法人「母と子の美しい言葉の教育推進協会」を立ち上げる。我国の子育て施策が、つねに働く親の立場からのものばかりで、育てられる側の乳・幼児の視点に立つ施策が無いことを憂へ、もの言へぬ幼い子供達を代弁した施策を訴へ、「学校に入ってからでは遅い──言語習得の最適期は乳・幼児期」をモットーに〝愛語と美しい言葉〟による徳性教育のノウハウを携へて普及に奔走中。

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