日本人のための英文ライティング入門―ネイティブ並みに「英語らしい」文章を書くための考え方

(著) 三浦順治

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作品詳細

[商品について]
――英語の「パラグラフ」と日本語の「段落」は、似ているようで実は違っています。その違いとは、次のどれでしょうか。
1.センテンスの数、2.展開の仕方、3.改行などの書式
正解は本書第3章「パラグラフ」をご覧ください。
ビジネスや生活など様々な場で国際化の波が押し寄せるいま、日本人が英語でコミュニケーションを取る機会は増えている。その一方で、従来の日本流英語教育では共感し相互理解を促すコミュニケーションを図ることは難しいと言われている。本書は、そうした視点から、日本語話者の英語に特有のくせを明らかにし、「説得力ある英語」を使いこなすために必要となる考え方を示した「ネイティブ並みの英文を書く」ための入門書である。豊富な練習問題によってくせを矯正しつつ、英語の構造に沿った文章を書くコツを楽しく学ぶことができる。

[目次]
まえがき
序章
第1章 日本語と英語のコミュニケーションの展開の違い
日本的コミュニケーションへの戸惑い
戸惑いその1:重点先行型の英語,結論先送りの日本語
戸惑いその2:情報提供に積極的な英語,小出しの日本語
第2章 「センテンス」
1)英語の「センテンス」とは
2)「大人」と「子ども」のセンテンスの違い
3)日本語と英語のセンテンスの長さの違い
4)main ideaと修飾語句
5)Sentence Combining―未熟なセンテンスを成熟したセンテンスにするための練習
6)まとめ―センテンスで日本人が気をつけるべき[くせ]
第3章 「パラグラフ」
1)英語の「パラグラフ」とは
2)パラグラフの基本の型
3)トピックセンテンスとサポート
4)パラグラフの長さ
5)トピックセンテンスの欠如
6)日米トピックセンテンスの構造の違い
7)日米トピックセンテンスの位置の違い
8)サポート――英語は押し,日本語は引く
9)センテンスのつなぎかた
10)直線型の英語,揺れの日本語
11)まとめ――パラグラフで日本人が気をつけるべき「くせ」
第4章 「文章」
1)英語の文章(説明文)の型
a 英語の文章の構成
b 導入のパラグラフ
c 展開のパラグラフ
d 結論のパラグラフ
2)文章の長さとパラグラフの数
終章 対照言語学の観点から
1)主題文のないままに書き始める日本語
2)結論のパラグラフに見られる「くせ」
3)パラグラフ間に統一性はあるか,結束性はあるか
4)主張が先の英語,理由が先の日本語
5)まとめ
参考文献
あとがき
著者プロフィール

[担当からのコメント]
言葉を学ぶということは、その国の哲学を学ぶことであり文化を学ぶことであると言われますが、本書は英語を母国語とする人々が自分の考えをどの様に伝え、コミュニケーションを取ろうとするのかを考えさせる点で、学習書としてだけでなく読み物としても楽しめる内容となっています。学生から社会人まで、多くの方に本書をご活用いただければ嬉しく思います。

[著者プロフィール]
三浦 順治(みうら じゅんじ)
1931年秋田県生まれ。秋田大学学芸学部卒業後,ミシガン大学へフルブライト留学。
秋田大学教授,聖霊女子短期大学教授,ミネソタ州立セントクラウド大学長期客員教授(3回),秋田県立大学教授等を経て,現在は秋田大学名誉教授・秋田県立大学名誉教授。また,実用英語検定試験1級問題作成委員,全国英語教育学会副会長,東北英語教育学会会長,日本国際理解教育学界理事を経て,英語検定教科書NEW HORIZON English Course(東京書籍)編著者としても活躍中。

主要著書
『講座・英語教育講座4』(共著,研究社),『中学校英語指導法事典』(共著,開隆堂),『新・英語科教育の研究』(共著,大修館),『新英文構成法』(開隆堂)他
1997年 ウォルター・モンデール駐日アメリカ合衆国大使より日米教育交流推進につき感謝状を受ける。
1997年 ミネソタ州立セントクラウド大学より学術・教育交流に貢献したとして構内に造成した庭園の贈呈を受ける。

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