日本における西洋医学の歴史──幕末から廃藩置県までの激動の時代

(著) 吉良枝郎

Amazon

作品詳細

[商品について]
―維新が変革をもたらしたのは、政治だけではなかった―
維新が成立すると、新政府は次代の人材育成のために、新しい教育システムの充実を急いだ。それと同時に、日本の医学は躊躇なく蘭方医学からイギリス医学へ、そしてドイツ医学へと切り替えられたのであるが、維新四年目に突如実施された廃藩置県は、新しい中央集権国家を作り上げることと引き換えに、日本各地で花を開き始めていた西洋医学の発展を摘み取ってしまう結果となった。果たして、日本の医学はどのような道を歩むこととなったのか。ーー本書は、日本における西洋医学の中でも、特に幕末から廃藩置県までの時期に的を絞り、その変遷を辿った一書である。

[目次]
1 序文
2 明治維新と矢継早な諸改革
3 日本医学の変貌
4 ペリー来航直前のわが国の西洋医学、洋学
5 ペリー来航と、幕府の洋学、西洋医学の導入
6 維新の西洋医学:官立医学校、東校の立ち上げからドイツ医学教育開始まで
7 維新当初から廃藩置県にいたるまでの各藩の洋学、西洋医学の振興
8 各藩の洋学、医学教育を押しつぶした廃藩置県
9 おわりに

参考文献
【著者紹介】

[担当からのコメント]
明治維新では、政治面において日本に大きな変革が起きたことは広く知られていますが、それは同時に、医学の世界でも連続して変化が起きた時期でもありました。日本における医学の変遷を辿るには欠かせない一書、ぜひご一読ください。

[著者紹介]
吉良枝郎(きら しろう)
1930年生まれ。医学博士。専門は呼吸器内科。
東京大学医学部医学科卒業。東大医学部第三内科研究生を経て、フルブライト交換
学生として米国へ留学。
その後、順天堂大学医学部助教授、自治医科大学教授、順天堂大学医学部教授、
日本胸部疾患学会会長、APSR(Asian Pacific Society of Respirology)会長、
順天堂大学医学部長、学校法人順天堂理事などを歴任。
現在、順天堂大学名誉教授、自治医科大学名誉教授。

新刊情報

       

22世紀アート
オフィシャルコーポレートサイト

百折不撓